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THE BLACK KNIGHT  作者: じゃみるぽん
二章・学園
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【2章・王立魔法学園】24

評価頂けるとモチベーションが上がります!


紋章の所を少し変えました↓


二本の剣というのを消しました。作品の流れや内容に大きく影響を及ぼす訳ではありませんが報告をと

翌日アルスはセレスティーナに同席してもらいカルセインにグロウノスからの情報を教える



カルセインは多少情報が漏れることは仕方がない事と割り切って話を進めているがセレスティーナが詳しい説明をしていると徐々に顔が青ざめていく



「まずい……兄上達は既に出立している。下手したら貴族派閥の刺客と帝国騎士の挟撃になるな……一体何なんだこの状況は!」



「でも、トランツェル近衛騎士団長がついているでしょ?彼の実力はカルセインが一番知っているはずだわ」



学園に入学する前、カルセインは同じ槍使いのフロイド=セーズ=トランツェルから鍛えられていた



その成果故か実際カルセインは首席のアルスに次いで学年二位の成績を出している。人外技を使うアルスと比べるのは酷なのだが



ガーネットが言う近衛騎士団長だが、アルスは一度最硬度の結界を破壊されただけで直接的には実力を見ていない



「近衛騎士団長の実力は疑っていない、目が見えないのに俺の槍は一度も彼奴の体に当てる事が出来なかったんだぞ」



「それはカルセインが弱いのよ。ね、アルス」



「流石にそれは無いんじゃないですか」



「ガーネットお前、王位諦めてから俺に当たりが強くないか?」



「それは元々だし、今は飾っていないだけよ」



カルセインに毒を吐くように告げるガーネットだが意外にもダメージは少ないようで話がそのまま流れていく



アルス達にとって歴史学などの座学は予習をしているものが多く普段触れることの無い属性の魔法学の授業しか面白くないというのがSクラス全体の認識だ



「今日は儂が授業をするぞい」



突然扉が開かれズカズカと入って来るのはこの魔法学園の学園長のジオ=セーズ=ヘルブリンディだ



学園長の授業は得るものがとても多く、聞いた事の無い魔法名も多く出た



相手を殺す事を前提にした氷魔法の話は謎の説得力があって氷魔法が使えないアルスもとても興味をそそられた



「今日はこれまでじゃな。魔法が使えるからと言って実力を過信しないように、魔法の鍛錬に終わりは無いぞ」



学園長の授業はいつもより少し長く感じた



▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢


アトランティス王国〜虚無の大森林〜



「王太子殿下、どうやらこの先の先遣隊が魔獣が跳梁跋扈している区域に入った様です」



「分かった、陣形を崩さず進行速度を上げて突破する」



「承知しました、部下に伝えます」



二ーヴル王太子は馬に乗って踏み均された道を近衛騎士団長と並走しながら後ろに居る騎士の報告を受ける



「殿下、先遣隊には手練を起用したので?」



「あぁ、フロイドがいるからといって他の所を妥協してはいけないからな。Aランク以上の冒険者を破格の金額で雇っている」



「それはそれは」



「騎士のモチベーションの維持のためにも魔獣との戦闘は極力避けたいな……」



「そうですね、前回の殿下が行われた遺跡の調査の噂は広く知れていますから森の恐怖は全員が抱いているでしょうね」



虚無の大森林は中心地までの距離がとても長く徒歩での中央到達は一日では難しい



魔獣が多くいる区域と少ない区域はバラバラに存在していて区域の脱出には馬など素早い移動手段が必須である



この森の魔獣は他の種の魔獣を食べ物にしているのか木々や草木には見た事のないような粘液や血液が飛び散っている



先遣隊が遺跡に到着したとの報告を受けた二ーヴル王太子の部隊は退路の確保をしながら遺跡に向かう



「殿下はこの遺跡の魔導書には興味は無いのですか?」



「無いことも無いが………目的が違うからな、ついでに回収するつもりだ」



「-------そうですね、当たり前の事を聞いて申し訳ありません」



王太子の部隊が遺跡に着くと既に冒険者達は遺跡に入っているのか見張りと思われる数名の冒険者しか居なかった



「おい、他の冒険者は何処行った?」



「おぉ、王子様。他の奴は魔導書欲しさに先に入っていったぞ」



「……ちっ……勝手な事を…フロイドっ!早急に遺跡に潜る準備を!」



「はっ!」



▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢


虚無の大森林〜遺跡内部〜



「ん〜しけてんな……」



「----ちょっとリーダー、ベタベタ触らないで下さい価値が落ちます」



「それにしても面白くない物ばかりだな〜」



遺跡の奥でいかにも宝物感溢れる剣、弓、鎧が積み重ねられた山を物色する冒険者達は宝物の価値がそこまで無い事に疑問を抱きつつも少しでも持ち帰ろうと価値があるものを選別していた



「お!リーダーこれ何処かの貴族の剣ですよ!」



「何!?何処の貴族だ、紋章は分かるか?」



「紋章はあります……が…………色も見た事無いですね。国名も……アヴァロン?……こんな国聞いた事ありません、子供がふざけて作った偽物でしょう」



アトランティス王国は騎士団を持つ際、決まって自分の騎士の鎧全てに銀色か王家なら金色の紋章をつける



この紋章は騎士団の所属を表す大切な物であり、騎士を持つ貴族の位の高さの誇示でもある



騎士団を持たない貴族も紋章を持つ事はあるのだが非常に限られており王族の鳳凰を模した金色と赤色が混ざった特殊な紋章やアーバンドレイク公爵が誇る滅龍騎士団のドラゴンを模した銀色の紋章が特に有名だ



「アトランティスの貴族は基本銀色か金色だ、金色は王家しか使ってはいけない決まりがあるから………他国の貴族だろう……ん、誰だ!?」



突然感じた人の気配に冒険者のリーダー格の男が剣を抜き構える、他の冒険者も直感的に武器を抜き周囲を警戒する



警戒する速度と切り替える速さは流石Aランク冒険者といった所か



「---------迷い込んだ冒険者よ、お前が持つ剣を渡せ」



少し掠れた女の声は姿が見えないのにすぐ傍で発している様に聞こえる



遺跡の中は冒険者達が所々松明をつけ灯りをともしながら進んできているため暗くて相手の顔が見えないとかではない



「これは俺達が最初に拾ったんだ、所有権は俺達にある!」



「所有権?クククククこの遺跡で外の法律が適用される訳が無いだろう……なんなら殺して奪う事も出来るんだぞ?」



「……へっ、やってみろよ俺達《孤高の剣》が相手をしてやる」






「愚かだ……とてもとても……其方が名乗ったのなら此方も名乗る必要があるな………煉獄の魔女と言ったら分かるかな?」

因みに煉獄の魔女は50歳位の見た目です

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