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THE BLACK KNIGHT  作者: じゃみるぽん
二章・学園
32/183

【2章・王立魔法学園】17

アルスの言葉で顔に光が指すセレスティーナと眉間にしわを寄せセレスティーナの光とは別の光がガーネットとカルセインの眼で光る



「アルスっ!何とか出来るのね!!」



「まぁ……物が揃えばだけど………」



「何が必要なのっ?」




前のめりで半分アルスにもたれ掛かりながら言うセレスティーナ



「滅龍騎士団の騎士が着ている鎧………それも全身鎧が欲しい」



「それだったら……………………確か家にあるわ!」



「なら、良いんだが………ヴァイオレットは今居ないし………セレスとガーネットを任せる人が居ない」



アルスが言いにくそうに言う



「---------不本意だが俺が居る」




待ってましたと言わんばかりにアルスは三人に見えないように伏せた状態の表情を歪める



「良いんですか!?」




「白々しいぞ………狙っていただろう」




アルスはカルセインの好意に甘えてガーネットとセレスティーナを任せて直ぐアーバンドレイク公爵邸に『空間移動』で飛ぶ



(確か……修練場の倉庫だったかな………)




アルスはセレスティーナに教えて貰った全身鎧の場所に行く



数分探してやっと見つけた鎧は主に金属感が出ている銀が基調の細部に赤があしらわれておりマントは真っ赤な生地に金糸で編んでいるアーバンドレイク公爵家の紋章がついている



(重そうだな………あと騎士にはなりたくないのだが……まぁ、セレスの為だ我慢我慢!)




鎧を着たアルスは身長が少し伸び180程の長身騎士になった。アルスはアロンダイトを右に提げ左に落ちていた短剣を数本提げる




「………ふぅ………『迅雷』」



凄まじい雷鳴と共に上空に飛び上がったアルスは目視するのがやっとの速度で空中を駆け回り同じ滅龍騎士団の鎧を探す





(………ん、居たがこれは………)




アルスは見つけた地点より少し離れた所に降りて徒歩で先程見つけた地点へ向かう




アルスが見たのは辺り血塗れで緑の雑草が赤く染る程の血液が巻き散らかされている。この惨状から激しい戦闘があった事が見て取れる



「-------お、残党か……闇ギルドの奴にあと片付け頼んだんだが、まだ到着していないのか…」




「お前は冒険者だな?」




「さっき言っただろう………剣の腕だけじゃなく頭の方も悪いのか?」



金の鎧の男から煽られるが滅龍騎士団の騎士の剣の腕を知らないアルスは何とも言えない


一瞬の沈黙が流れアルスの立つ数歩後ろで呻きながら抜き身の剣を地面に突き刺し立ちがある女性


呼吸音から肋骨折れ、内蔵が傷ついているのが分かる



「大丈夫ですか?」




アルスは女性に駆け寄るが女性がアルスを睨み言う



「お…前は誰……だ?」



(え?バレた?)



それだけ言うと女性は立ち上がろうとしたものの気絶したのかその場で崩れる




他に生きているだろう騎士は数人居るもののアルスとルーファスだけがその場に立っている



「では…殺りましょう」




アルスはそう言うとアロンダイトを抜き放ち『絶影』でルーファスの後ろに回り込む、ブツブツ何かを呟きながらそのままルーファスの首辺りの鎧を後ろから掴む



掴んだ腕を斬り落とそうとルーファスの剣がアルスの左腕に当たるが鈍い金属音してアルスの篭手が斬り落とされる


しかし、斬り落とされたのは篭手のみ。アルスの肌には一切刃が届いておらず傷一つ無い




アルスが使ったのは『不壊・絶対防御』



アロンダイトの神器解放時の能力であり、一定時間身体が傷つかない、一切の攻撃を受けないという能力



アルスは最近この能力の強みは使った事を相手に気付かせない事で動揺を誘う事が出来る事だと考え、発動条件を模索していた



(やっぱり……声に出さないと神器解放は使えないな……)



そう考えながらルーファスの鎧を掴む腕の血管が浮きでて筋肉が少し膨らむ



「はぁっ」



声と共にルーファスはアルスに空中から地面に叩き落とされる。首から落ちたルーファスは粉砕レベルの骨の折れる音がして地面に倒れ込む



しかし、地面に伏せたルーファスは何事も無いかのように立ち上がり剣を振るう



折れた首はルーファスの肩に完全に寄りかかっている状態で首の骨が機能していないのは一目瞭然だ



両目はアルスを捉えておらず剣を正確にアルスに向かって振る事が出来たのが不思議に思える




アルスは『無牙突』でルーファスの右脚を吹き飛ばすも少しも怯まず剣を大振りしてくる。まるで生きた屍だ



「ルーファス、そろそろ帰るぞ。お前の今のその姿とてもじゃないが人間に見えない……」



突然後ろから声がして振り返ると返り血がこびり付いた銀色の鎧を着た男が歩いて来ていた



そしてアルスは瞬きの間で眼前に迫っていた槍によって身体をくの字に曲げられ吹き飛ばされる



槍が当たった箇所は砕け散って胸から腰辺りまでが露わになる



(疾い………瞬きを狙った一瞬の打撃……神器解放していなければ死んでたな……)



反撃する為距離を詰めようと顔を上げたがルーファスとウェルナーはもうその場に居なかった。自分の攻撃に自信を持っているが故の慢心か、それとも生き伸びる事を予想しての何らかの意味がある見逃しなのかは分からないのだが




アルスは立ち上がると吹き飛ばされた位置から多くの騎士が倒れている方へ向かう




アルスは鎧の下に制服ではなくエルロランテ邸で使う運動着を着ている。身バレはしないだろうが騎士では無いのは分かってしまう、慎重に行動する必要がある




まだ息がある騎士を中心に一箇所に固め、王都のアーバンドレイク公爵邸の庭に放置する



(まぁ、誰か気付くよな……)




アルスは鎧を脱ぎ捨て再び先程の場所に戻る。アルスの二つ目の目的の為に



勿論一つ目は滅龍騎士団を救う事、救えたのかと言われると、間に合わなかったのかは見て取れるがアルス自身がお忍びで運び出したまだ息がある騎士は救われたのかもしれない



そして、二つ目。闇ギルドのメンバーの抹殺



闇ギルドのメンバーは殆どが明らかになっておらず、実力から、名前、年齢まで全てが闇の様になっている


今回そのメンバーを殺す事で裏に潜んでいる闇ギルドを表に引きずり出し、今後に利用しようというのが二つ目のアルスの目的である



(彼奴らか……?)





少し離れた所の巨木の枝に座り初めて30分程、雑草が生い茂るこの場所に明らかに似つかわしくない馬車が数台来る



馬車の中から白いシャツに黒いネクタイ、真っ黒のチェスターコートにトップハットやハンチング帽、中折れ帽を被った者まで数十人居るその集団は恐怖という感情において人より慣れていると自負しているアルスでも寒気がする怖さを感じさせていた



(………相当大きい組織だな……闇ギルド、グロウノスの様に冒険者じみた奴ばかりでは無く、後片付け専用業者の様な奴まで揃えている……武力だけで成り立っている訳では無いな……)




死んだ滅龍騎士団の騎士を担ぎ馬車に投げ入れていく者も居れば、血が着いた草木を刈る者、土袋から土を出し血で赤く染まっている地面を直していく者まで居る



周囲に生き残りが居ないか捜索するためだろう、馬を走らせる者もいる



(流石に学生の内は手を出せないな………)



数十人に及ぶ作業は数分で片付き馬車に乗り込んで足早に去っていく



(知らない事が多過ぎる、闇が深いこの世界をもっと知らなければ……)




▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢



〜エストの何処か〜



ウェルナーはルーファスの折れた首を元通りに治そうと首の向きと場所を確認して胴体に押し付けている



「お前も気を付けろよ、いくら神様の血を引いているからと言って血が薄いお前じゃ治癒が遅いんだからな」



「あぁ、すまないウェルナー。死なないと分かっているとどうしても無茶をしてしまう……」



「本当に……最後に居た敵もびっくりしただろうな。首が折れても立ち上がるルーファスは恐怖でしか無い」



「そうだ、ウェルナー。最後の騎士はちゃんと仕留めたか?」



「あぁ、勿論。鎧は勿論内蔵まで木っ端微塵さ」



「そうか、ならいいか」




神の誓約を利用した神による地上の支配は着々と年数を重ねて広がっている、純粋な神も居るものの、一度人間と交わり子供からまた子供へと



巨木のように幹から枝へ枝から枝へとどんどん増える神の子孫



身体能力、寿命は純粋な神に及ばずとも最終的には結局殺す事が出来ない人間が増えていってしまう、果たして神の誓約は永遠と適用されるのだろうか



それとも何れ血が薄まり通常の武器でも神の血を引く者を殺し得る事は出来るのだろうか




▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢



王立魔法学園に戻ったアルスはセレスティーナやガーネット、カルセインに現場の報告をした



「そう………殆どね……」



「敵の方は撤退したという訳か?」



「怪我してない?」




セレスティーナは滅龍騎士団の容態が心配の様でカルセインは二人の鎧を着た男が気になり、ガーネットはアルスを気にしてくる



「俺が到着した頃には半数の息がなく金色の鎧の男と交戦しましたが途中で加わった銀色の鎧の男に吹き飛ばされて気付いたら二人が消えていたという感じです」




「これは微妙な問題だな……国の騎士ならエストを問い詰める理由になるのだが、私兵となると……」



「カルセイン、取り敢えず陛下に報告よ。今は授業をしっかり受けないと……滅龍騎士団の事は国に任せるしか無いわ」




カルセインとガーネットの意見は最もな事の為セレスティーナは口に出して反論出来ない、心の中では今すぐでも家に帰りたい筈だろう





▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢



アトランティス王国〜玉座の間〜



「なにっ!?」



玉座から身を乗り出して家臣の報告に驚愕する国王と突然アーバンドレイク公爵邸に重症を負った滅龍騎士団数名が出現した事を報告する家臣



「現在アーバンドレイク公爵様が滅龍騎士団の中で会話出来る者と何があったのか聞き出しているとの事」




「現場は確認したか?」




「はい、回復した騎士からの話から大体の場所は掴んだのですが馬車と数人の足跡以外痕跡らしい痕跡が全く見つかりませんでした」




「------奴らだな?」




「はい、闇ギルドの仕業で間違いないでしょう。実行犯は騎士の証言通り金と銀の鎧の男でしょうが、後始末を闇ギルドに頼んだ可能性が高いです」




「………おい、ならば何故生き残りが居るんだ?」




国王の疑問は闇ギルドが騎士の生存というミスを起こしている事と何故か重症の騎士がアーバンドレイク公爵邸に居た事への疑問だろう




「それが……分からないそうで……」




「分からないだと…………?本当に最近は不可解な事が多いな……もう下がって良いぞ」




「はっ」



玉座の間から家臣が去って国王と無言で仁王立ち状態の近衛騎士団長


近衛は基本的に王族、貴族の護衛が主な任務だが緊急時以外玉座の間には近衛騎士団長しか入れない決まりがある


陞爵、襲爵、叙爵、更に大規模な発表が行われる際は玉座の間には大人数の貴族が集まる為その際は近衛も玉座の間に入る事がある


特に何も無い時は閑散としている玉座の間である




「フロイドよ、最近周辺国がおかしいと思わんか?」



「-------そうですね、特にエストでしょうか…枢機卿と聖女の亡命なんて笑えますね」



「あぁ、一体エストで何が起こっているのか…………フロイド」



「はっ」



「王命だ、エストに居る間者を洗い出して二重スパイの疑いがある者を消せ、そしてより一層エスト内部を調べよ」



「はっ!」







▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢


エスト〜大聖堂〜



大聖堂の一室では二人の聖職者が首を斬られて死んでいた


その状況の中、豪華な椅子に足を組み手には血が付いた短剣を持つ男とその男の向かい側のソファーにだらけて座る風貌は魔法使いの様な外見の女性



「本当にこの国は間者が多いわね…………」




「うむ、確かに多いな。この二人は六年前からこの国の司祭として働いていた者だが法王様のお告げが無ければ気付く事は出来なかった」




「法王様さまさまね、それにしても最近雷帝が攻めてきてSランク冒険者がボコボコにされたらしいけど?」




「うむ、Sクラスと言っても洗礼を受けていないただの人間に変わり無い。それに雷帝は人間にしては強過ぎると言っても過言ではないからな、力の差は仕方ない物だ」




「相見える時は同じ魔法士として本気を出して戦いたいねぇ〜」




「お前が出る幕は無いぞ、マスティマが動けるようになればアトランティスなんて数ヶ月で落ちる」




「あーーーー、マスティマね…………倒したのは神槍ゲイボルグの保有者だろう?」




「そうだろうな、お前が心配している事は奴だろうが視覚、嗅覚、味覚が無い男など毒殺でも何でも幾らでも可能だ」




「そう簡単に行けば他の国がもうしているけどな………」




「うむ、それは確かに間違いない」




エスト神聖王国は他の国と違ってこの世界を俯瞰的に見ていることが多いが人間を軽視してしまう事も多々ある為、組織的な強さをある程度測れていても個人的な強さを測ることには疎い




「まぁ、法王様は全てを見通しておられる御方だマスティマを再び世に放つ事も何かの考えがあるに違いない」





▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢



エードリッヒ侯爵邸



とある一室に大勢の家臣が円卓に座り会議をしている



議題はエストの聖騎士を殺害したと思われる仮面の男の目撃情報とエードリッヒ家に取り込む場合の王族派への牽制案だ



一人一人案を出していて会議は一見順調そうに見えるがどうしてもエードリッヒ家当主の顔が納得していない



家臣達が代替案を出すものの納得しない様子の当主は何を悩んでいるのだろうか




「御当主様、何か気に入らない様子ですがどうされたのでしょうか?」




一人の家臣が恐る恐る尋ねる




「うむ、お主等が悪い訳では無いが肝心の死体が見つからない現状では仮面の男という存在すら怪しい、尚且つその情報の出はアナスタシアの後輩らしいじゃないか、学生が吐いた情報など信用に足りるのか?」




「御当主様の疑問は要するにアルスなる男が仮面の男という存在の捏造の可能性があると?」




「そうだ、しかしエルロランテにはあの将軍とバラムトレスの三人が付いている。迂闊に手を出すなよ暴力において奴の家に敵う者など…………闇ギルドくらいだ」




「エルロランテですか……尚更消した方がいいのでは?」




「馬鹿がっ……ならば貴様単独で手を出してみるといいエードリッヒ家は関与しないぞ」




「も、も、申し訳ありません……」




「仮面の男の議論はもう良い、次は枢機卿と聖女の亡命についてだ」




場の空気が切り替わる。この円卓において王の威厳の様なものをエードリッヒ家の当主からは感じる



「現在、ストロヴァルスは劣勢な状況でありストロヴァルスの本部にて炎帝カルナ、雷帝エル=ドゥ=フェルが枢機卿、聖女を保護している様子。雷帝は魔法での高速移動が可能な為、国王には既に情報は知られていると考えた方が良いでしょう」



「それは今も変わらず戦場に枢機卿及び聖女が居るという事か?」




一人の家臣にもう一人の家臣が質問する



「エードリッヒ家が雇った冒険者によると枢機卿、聖女は一度砦に入ってから出てきていない様子から間違いないでしょう」




「その聖女とやらが神器を持っていると?」




「はい、聖杖エスト。噂ではどんな怪我でもどんな病気でも治す事が可能という杖との事です」




「しかし、欲しいのは杖と枢機卿の持つ物だけだろう?」



少し笑いながら口を挟む家臣、周りの家臣も同じ事を思ったのか薄ら笑いを浮かべている




「そうだな、聖杖エストと枢機卿の集めた魔導書しか興味は無い。どうせ聖女は王族にとられるだろうからな」




この場の皆の意見を代弁する様に喋る当主



「ほぅ……当主様は聖女に興味があると思ったのですがな」




「息子達ならまだしも儂は興味無いな」




円卓に居る家臣達は笑う者も居れば小さく頷く者も居る、これはエードリッヒ家に聖女を取り込んだ方が利益になると考える者と聖女は利益になり得ないと考える者の違いからだ




「ところで、枢機卿の持つ魔導書はどれ程判明している?」




「えー、火、水、土、風の基本属性の魔導書と時空間魔法、噂ではありますが闇魔法の魔導書を所持しているとの事です」




「ほぅ……闇魔法の事が本当ならば何としてもエードリッヒ家の物にするんだ」




「承知しました、時空間魔法の方は?」




「………あんな難しい魔法は使える者が極端に限られるだろう?金にした方がまだ使える」




「確かに、それはあるかもしれませんね……」




エードリッヒ家の会議は日が暮れるまで続いた、そこには当然自らの派閥での出来事も上げられる




「えー、次の議題はウィンスターズ伯爵家がフォースター家を雇った事が国に露見してしまった件です。御当主様、どうされますか」





「ウィンスターズ伯爵家との関係を今後一切断つ、そして擁護を求められても受けるな、これよりウィンスターズ伯爵家を切り捨てる。以上だ」




「承知しました」




「うむ、今回の会議はこれまでだ。最後にSランク冒険者を至急儂の執務室に召集しろ」




「承知しました」




▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢▢



エードリッヒ家〜執務室〜



「よく来た、迂遠な説明は冒険者が好まないのは重々知っておるから簡潔に話すぞ」



執務室では三人組の女性が横に並びその正面にエードリッヒ家の当主が座っている



「もうじき学園で武闘大会が開催される。そこで儂は娘が生徒会長を務める王立魔法学園の武闘大会に見学するのだが、エードリッヒ家の護衛を頼みたい」



「了解しました、《モラ》はエードリッヒ家の護衛任務を受けます、料金は冒険者ギルドへお願いします」



「分かった」



「それでは、失礼します。ラケス、アトロス行くぞ」



「「はっ」」




あっという間に執務室にエードリッヒ家当主だけとなる



「相変わらず冒険者はせっかちだな……」

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