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ダークヒーロー誕生

「ミナ、シーサーペントの弱点は分かる?」


「はい、マイマスター。シーサーペントは角にマナを制御する機能がありそれを切断または破壊することができれば魔力暴走が起こり自滅します。ですがあの冒険者達だけでは角に傷をつける事すらできないと思われます。」


「甲板にいる今なら僕が何とか出来ると思うけど今後注目されると動きづらくなるからできれば避けたいんだけどな・・・」


「マスター、これをお使いください。」


そう言ってミナが出してくれた物は天狗面と高下駄、山伏装束と扇子だった。天狗と言えば団扇だと思うがあえて突っ込みはしない。これ着替えるだけでも時間かからない?


「マスターには早着替えという特技があるじゃありませんか!」


ミナがドヤ顔でそう言ってきた。別に早着替えが得意というわけじゃなくスキルだからね!と心の中で突っ込む。カスタマイズは装備品を予め選びプリセット出来る事を知った僕は早速天狗の衣装をプリセットしスキルを発動する。


「カスタマイズ!」


天斗は天狗の衣装に身を包みシーサーペントに挑む。


「ここは我に任せてもらおうか。」


突然現れた天狗に田中達は驚いていたが戦闘の邪魔にならないように後ろへ下がりその様子をじーっと見ていた。


シーサーペントはすでに麻痺が切れ自分が動けないことをいいことに攻撃をしていた田中さん達を鋭い視線で睨み攻撃の隙を窺っている。


「何処を見ている。お前の相手は我だ!」


天斗が殺気を放つとシーサーペントがきーっと睨み返し素早い動きで襲って来た。牙や角で攻撃をしてきたが軽やかにそれらを躱すし時折扇子を広げ仰いで挑発する。


「おまえの力はこの程度か。」


扇子を仰ぎさらに挑発する。真っ直ぐ向かって来たので扇子を何度も素早く仰ぐとそれが真空となってシーサーペントを襲う。剣でも傷一つ付かなかった鱗が剥がれ角が切断し宙を舞う。


「終わりだ!」


天斗がシーサーペントを蹴り上げ一緒に空へ向かって跳びそのまま両手を組み海の中へ殴り落とす。シーサーペントが海の中へ落ちてからしばらく様子を見ていたが再び襲ってくることもなく運行が再開となったので角だけ回収しその場を去った。

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