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003「生産者ヒマワリvs消費者ヒイラギ」

 また場所を移動して、今度は庭にある温室。

 燦燦と陽光が降り注ぐガラス張りの部屋の中では、トマトやツルレイシがたわわに実っている。

  

「また、性懲りもなく厨房に入って、食べ散らかしたでしょう」

「食べ散らかしたというな。奥さまやお嬢さまの料理に毒が入ってないか、味見してやったんだよ」

「飾り付けの果物だけ食べて、毒身になるもんですか」


 鍬の先を地面につけ、持ち手に顎を乗せているヒマワリに対し、ヒイラギは、ポコポコと頭から湯気を出さん勢いで文句を付けている。

 どうやら、ヒイラギが用意していた料理を、ヒマワリがツマミ食いしたらしい。


「厨房を出禁にするわよ」

「やってみろよ。その代わり、そのあいだは温室に入れてやらないから。材料が手に入らないと困るのは、そっちだぞ?」

「クッ。おのれ、足元を見よって」

「ウワッ。ちょっと、タンマ、タンマ!」 


 怒りに任せて拳を振り回すヒイラギに、ヒマワリは、スイレンの仲裁が入るまで追いかけ回されたのであった。

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