表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
図書館の番人  作者: トリブレイシオ
第一章 祝福の儀式と森の精霊
9/36

第九話 参照スキルの本気(初期)

回想編はこれで終わりです。

 関連項目▲

 ・魔法石

 ・ダンジョン

 ・魔剣

 ・聖剣

 ・属性(色)

 

 

 

 おおっと?

 

 関連項目を開いた俺はその面白そうな内容に驚きの声を上げてしまった。

 やべぇ、全部興味があるなと。

 という訳で早速俺は上の物から順に調べてみることにする。

 

 

 

 魔法石

 

 精霊や厳しい自然環境などの影響でその内部に何らかの属性を秘めた石。

 その属性は色により判別することが可能。

 また、その石の持つ効果を他の装備品に移すことも可能である。

 基本的に『〇〇色のビー玉』と表記される。

 

 関連項目▼

 

 

 

 まぁ、これは思ったとおりのものだな。

 関連項目も各色の物が載っているだけで対して問題はないだろう。

 それにしても、何種類もあるんだな。

 俺の技能がもう少し上達したらいろいろできそうだ。

 さて、レディースアンドジェントルマン。

 ここからが本題ですよ、本題。

 ダンジョンに魔剣、聖剣と少し面白そうな物が続くじゃありませんか。

 さてさて、ダンジョンについては本で読んだので多少の知識はあるんだが、この参照スキルを用いるとどうなるのか。

 皆さん、ご覧あれ。

 ドン。

 

 

 

 ダンジョン

 

 日本語では「地下牢」と訳される単語であり、西洋における城などの地下に作られた監獄や地下室を意味する。

 いうなれば城の防衛がわからすれば最後の砦のようなもの。

 その一方で囚人などを閉じ込め、拷問する場としても使われることもある場所。

 

 

 

 ははは。

 おいおい、久しぶりにかましてくれますねぇ、『参照』スキルさん。

 どう考えてもここのダンジョンはその意味じゃないだろ!!

 な、ただの地下牢だったら誰でも入れるじゃないか、分かるだろ?

 まぁ、怖がりの人は無理な可能性だってあるんだがな。

 くそっ、まだレベルが対して高くないのにもかかわらず信用しすぎていたか。

 やはり、せめて十レベルぐらいまでは上げなくちゃ使い物にならないのかもしれないな。

 まったく、まぁ、使い始めて間もないパソコンなんかもよく変換ミスを起こすし、それと同じような物なのかもしれないな。

 しばらくして慣れてくればその問題も減ってくるだろう、いや、そうに違いない、というかそうであってくれ。

 

 ピコン!!

 

 ん?

 なんだ、これは?

 現在の画面はダンジョンの説明が出ているのだが、そこに「追加情報があります。」という表示が出ている。

 なるほど、ここでしっかりと答えてくれるわけか。

 さすがだな、悪かったよ、さっきまでいろいろと文句を言っていて。

 

 見てから意見を翻すと手のひら返しが早いなと言われることがわかっている俺は今のうちに褒める。

 そう、俺も学んだのさ。

 というわけで新たな情報のほうを開くとしよう。

 『参照』スキル、ありが……

 

 

 

 ダンジョン

 

 日本語では「地下牢」と訳される単語であり、西洋における城などの地下に作られた監獄や地下室を意味する。

 いうなれば城の防衛がわからすれば最後の砦のようなもの。

 その一方で囚人などを閉じ込め、拷問する場としても使われることもある場所。

 

 

 

 追加情報

 

 また、人が多い大都市などに存在する地下鉄などが多く存在する駅もまたこの名前で呼ばれることもある。

 

 

 

 ……。

 ゴホン。

 さてと、じゃあ魔剣についての説明を見るとしましょうかね。

 えっ、ダンジョンはどうしたんだって?

 何を言っているんだい、ダンジョンなんてみんな分かるでしょ、そんな説明なんて見る必要ないって。

 えっ、見たいって?

 ……、そ、それより魔剣とか聖剣のほうが気になるだろ?

 そっちを見たほうが絶対いいと俺は思う、いや、断言する。

 という訳で魔剣と聖剣を同時に見てみるとしようじゃないか。

 べ、別にどっちかが失敗してしまっていた場合はもう片方だけ紹介すればいいかみたいな考えなんて持っていないんだからね!!

 

 

 

 魔剣

 

 魔力を持つ剣。

 それ自身が何らかの意思を持つとされ、その剣に認められて初めてその効果を発揮する剣。

 力なきもの、またはまだ発展途上であり、その剣を持つに値しないと判断された場合、その剣は全く、もしくはある程度までしか性能を発揮しない。

 進化の可能性も秘めており、その魔剣が実際にどれほどの性能を持つのかを知ることはどのような能力を持っているとしても不可能とされる。

 

 基本的にはダンジョンなどで手に入れることができる物であるが、その実力はピンキリである。

 その他に迷宮で手に入れた魔法石を用いてただの剣を魔剣に仕立て上げることも可能ではあるが、今現在その技術を持っているのは一握りの鍛冶師のみであり、その鍛冶師でも成功するとは限らない。

 

 また、レベルの低い物に関しては誰が用いてもほぼ同じような性能を発揮するが、それについてはあまり知られておらず、貴族の中には「自分は魔剣に認められるほどの……」などとレベルの低い魔剣を持ち自慢をするような愚か者も数多く存在する。

 

 なお、魔剣とはその剣がスキルを持つかどうかで判断されるが、一般的にその剣がスキルを持つかどうかを判断できる者は少数ではあるがいるものの、その剣が実際にどのようなスキルを持つのかまで判断できる者は両手で数えられる程度である。

 現在、確認されている魔剣のスキルを調べることができる物は人間族においてはたった一人のみであり、七日ほど前までは誰一人として存在していなかった。

 

 尚、魔剣は低級の場合スキルを一つ持つ程度だが、上級になればなるほどスキルの数が増える。

 このことから、昔は魔剣の強さをスキルをいくつ持つかによって定めていたが、現在存在する魔剣の九割九分九厘はスキルを一つしか持たない。

 よってこの定め方は通用しなくなり、この方法は古い書物にのみ残されているのだ。

 その一方で、スキルの中にはいくつかのスキルが合成されたスキルが存在することも判明したため古い書物の中でもその方法は誤りであると指摘している本も多い。

 

 また、上位の魔剣などは現在の持ち主よりもポテンシャルの高い者にしか受け継ぐことができず、そのため、古くに存在していた魔剣の多くは現存していない。

 これは、魔槍や魔弓などの武器にもいえることである。

 尚、上位かどうかの判断としては一般的にスキルを三つ以上持つものであり、現存する魔剣の殆どはスキルを一つ、ないしは二つ持っているものとなっている。

 但し、スキルが一つの場合であるとしても、稀に受け継ぐことのできない物も存在する。

 

 関連項目▼

 

 

 

 

 聖剣

 

 聖なる力を持つとされる剣。

 スキルの内の一つに聖なる物の属性を付与するものがある魔剣を特にこう呼び、性能としては魔剣となんらかわることはない。

 現在人間族には聖剣は一つとして伝わっていないが、他種族では何本かの聖剣が伝わっている。

 

 また、聖剣はその特性上スキルを二つ以上持つため、伝えるのはなかなか困難である。

 これは、聖槍、聖弓も同じである。

 

 その他基本的なものに関しては魔剣との違いはない。

 

 関連項目▼

 

 

 

 ふぅん、なるほどねぇ。

 魔剣と聖剣って基本的には同じものなんだね。

 ちなみに、関連項目は聖属性についてと槍や弓についてなんかが書かれていた。

 まぁ、ここまではいいだろう。

 だがね、ふと思ったんだが、人間族のうちの一人って間違いなく俺のことじゃね?

 だって七日前まではいなかったとかタイムリーすぎるだろうよ。

 そして……。

 俺は手に持っている弓を見る。

 

「お前さん、元からチート装備だったのに今となっちゃもはや、やばい性能だな」

 

 弓に対してそう話しかけてみる。

 スキルを見る限りこいつは魔弓ではなく聖弓のほうであろう。

 そう話しかけると、弓が「そうだろう」と答えを返すかのように風に吹かれてゆれた。

 

「まぁ、ともあれ今の俺じゃあ間違いなくこの弓には認められていないだろうしな。

 しっかりと使いこなせるように鍛錬を積んでいかなくちゃな。

 さてと、後一つの属性についてだけ見ておくとしますかね」

 

 そうつぶやいた俺は最後の一つであった属性についてを見ておくことにする。

 

 

 

 属性(色)

 

 魔力の特徴を現したもの。

 属性ごとにその属性を象徴する色を持っている。

 例としては火は赤、水は青などである。

 この色はその魔力の純粋さ、強さによって変化する。

 例えば火属性ならばその色が赤に近ければ近いほど強力な火属性を持つことになる。

 

 

 

 なるほどねぇ。

 ふむ、ということは真っ赤なこの子達はかなりいいものなんじゃないか?

 そもそも迷宮の奥深くでしか取れないわけだしな。

 きれいな石でもあるわけだし、贈り物にもちょうどいいかな。

 そんなことを思いつつ、俺は荷物をまとめ、森の中を村に向けて歩き始めるのであった。

そういえばなんですが、先日「読書家A」さんという方から、

「最近造り始めたサイトに載せてもいいか」的なメッセージをいただきまして、見に行ったところ、とても上手に説明されていてすごいなぁ、なんて思ってしまいました。

人の作品を紹介するのって難しいですからね。

ですが、ただでさえ上手だったのにもかかわらず更に上達したいというようなことも書いてありまして、その意識の高さは素晴らしいな~なんて感じたのでここに少し紹介させていただきました。

皆様もよろしければどうぞ。

人の意見を見るのってなかなか面白いと思いますよ。


リンク

http://dokusyoka.com/top/post-188/




但し、一つだけ問題だったのは最初、この作品の紹介ページを見たときにまさかの題名が『図書館の万人』という風になっていたことですね。

よりによって題名が間違っているとは(笑)。

幸い今は訂正されているようですけどね。


あっ、ちなみに何が違うのかって言うと

『図書館の万人』

ではなく、

『図書館の番人』

なんです、この作品の題名は。

万人だと「来場客の数かい?」ってことになっちゃいますからね。


以上、いつか万人に見てもらえるようになりたいなぁと考えている作者の呟きでした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ