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詩紋  作者: 目リング
3/4

飴の雨

ほら、漢字が違うだけでこんなにも異なる―


――「平等の視線」



我輩は我輩である


我輩の友達から見た我輩はただの友達であり


我輩から見た友達もただの友達である


我輩が飼っている犬のポチから見た我輩は人間と言う動物であり


我輩から見たポチも犬と言う動物である


我輩が持っている置物から見た我輩は大きな物体であり


我輩から見た置物も小さな置物である



我輩が立っている地球から見た我輩は小さな小さな地球の一部にすぎない


もちろん


我輩から見た地球も小さな小さな宇宙の一部にすぎない


目目目目目目目目目目目目


僕は地にいて


君は空にいた


――「片思い」




僕は地にいて


君は空にいた


君は僕の上を飛んでいて


僕は君の下で座っている


君は青い空にうかんでいて


僕は茶色に混じっている


君は僕のこと知らなくて


僕は君を知っている


僕は君の近くにいきたくて


君がうらやましくて


僕は君がいる空を眺めている


君が漂っている空を何度壊そうと思ったか


君を何度打ち落とそうと思ったか


君は僕のことを知らないでいる


僕は座っていた腰を持ち上げた


僕が座っていた所だけ草が生えていなかった


今僕は冷たい死んだ土を踏んでいる


ねえ


君が空から見る景色はどんな感じなのかな?


僕が見る景色は悪くないよ


僕が見ている君がいる景色は悪くはないよ


ねえ


君が空から見た僕がいる景色ってどんな感じなのかな?



目目目目目目目目目目目目


――「忘」



彼がいると私が崩れる…


つかれたんだよ


あなたのあの時の言葉を忘れようとして


でも、あなたは優しいままで


嫌なんだよね、そういうの…


嫌だから、私はあなたを忘れて


言葉を忘れて


あの時の気持ちを忘れて


忘れたことすら忘れてしまった


残ったのは儚い


目目目目目目目目目目目目


――「色々」



私は赤


友達は黄色


彼は青


三人は儚すぎずに、濃すぎずに…


三人はとても綺麗な色だったのに


いつからだろう?


混ざり合ってなる、混合の世界


混ざりに混ざった赤と黄色と青は自分達の色を忘れて


黒となり


私は混合の世界、混同の世界、混乱の世界


三人には「白」なんて要素をもたないことは分かっているつもり


でも…ねぇ?


こんなこと、はじめっからなかったことにしてよ


目目目目目目目目目目目目

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