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惑星ムンド管理官、転生者を監視する。  作者: 山田村
第一章 転生

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第7話 イベリア歴620年 にゃんこ




 今、あーしは神社の前で深く祈る。

 強く、激しく……そして意識を失った。



▼△▼△▼△▼△



「……あれから二十年ぶりですね。健康で楽しくやっているみたいで、安心しました」


「あの~、SK-11飛んでましたよね。どういう事~~~~~~?」


「アレは、あなたの故郷『地球』の船ですね。この星の文化レベルを調査して、国に報告すると思われます。多分、この星とコンタクトを取らないでしょう」


「え~~~~~~~なんで!」


「未開の地にテクノロジーは毒です。文化破壊に繋がるからです。貴方が二十歳までに通信機器を完成させていたら、コンタクトの可能性はあったと思いますが……。あなたの手にはヘパイストス(鍛冶と火の神)の力が宿っています。頑張れば可能だったと思いますよ」


「だってさ~、前の世界みたいになる頃には、ババァ~になってしまうし。だから諦めて楽しく生きようと思ったの~よ~。わかるっしょ!」


「そうですね……その気持ち分かりますよ。ただ貴方がその力を使ったのは、ブルーノ君のちん〇を掴んだ時だけですからね! 彼は気の毒に、子供なのに強制的に射精させられてしまったのですから」


「マジっすか! ハンパねー」


「時間が来ました。コンタクト終了します」


「ちょ、にゃんこ! 二十年ぶりだからもう少し……」


「今日の夢の中でコンタクトします……では」



▼△▼△▼△▼△



 気を失って目を覚ますまで、日の高さが変わらないから数分も経っていないと思う。

「ブル吉に悪い事してしまったな~」

 少し優しくしてやろうか……やっぱ止めた。



▼△▼△▼△▼△



 その夜、夢の中で再び“にゃんこ”と繋がった。

「聞きたい事は……私、作れるの? 通信機」


「簡単なものなら大丈夫です。半年もあれば……。そもそも、急に目覚めましたね? 女性なら化粧や服に関心があって、そちらを製作するかと思ったんですが」


「あ……忘れてた。そーだよね! メイク用品とおしゃれな服って、作れるの?」


「……作れます。データにアクセスしてください」


「やーだー……早く言ってよ……」


「…………」


「あーし……バカかも……」


「新しい人材を派遣します……この人に…………」


 あ、切れた……。

 あと十年後か……。



▼△▼△▼△▼△          



 にゃんこと話してからデータにアクセスした。これから冬だから、手始めに簡単そうなストーブを作り、この隙間だらけの作業小屋の暖房にしよう。

 十分ほどでロケットストーブが完成した。


「オレって天才か? 天然だけど天才……天然の天才。これだ、あーしは天然の天才!」


 あーしは巫女を辞めた。

 父には「家の為にものづくりに専念する。よろしく!」と言って、小屋にこもって作業をしている。

 爺さんは「何代か前に鍛冶の名工がいた。先祖返りか?」と言っているらしい。



▼△▼△▼△▼△



 数日後、訪問者が現れた。

「こんにちは、村長のマリオ・ペレスさん宅ですか? 私、アントニオ・サンチェスという者で、行商人をしています」


 男はうやうやしく頭を下げた。

「ここに珍しいモノを作るイザベルさんが居ると聞いたのですが、いらっしゃいますか? ……えー、商品を拝見したくて参りました。」


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