【短編コミカライズ】円満な婚約解消を目指して、学園一の地味男子に婚約者のフリを頼んだら
楽しんでお読み頂けたら嬉しいです。
「ヴィル様。 どうか私の婚約者になって頂けませんか?」
そう口にした私に対し、目の前にいる彼……、目の下辺りまで伸ばされた紺色の前髪、更には分厚い眼鏡をかけていてその奥の瞳すら見えない怪しさ満点の彼は、簡潔に一言、言葉を発した。
「は?」
「……つまり君は、婚約者との婚約を解消したいがためだけに、わざわざ俺に仮初の婚約者役を頼んだと」
その言葉にじっと彼の目を見つめ返せば(ただし瞳は前髪と瓶底眼鏡のせいで見えない)、彼は顎に手を当て笑みを浮かべて言った。
「君はバカなのか?」
「……は!?」
正直に話したというのに、バカ呼ばわりをされたと思わずムッとすれば、彼は腕を組み言った。
「おかしいと自分でも思わないか?
幼馴染の婚約者と婚約解消をしたいがために、『好きな人がいる』と通して認めてもらいたいだなんて。
それが仮初の上、よりにもよって素性も分からない俺だなんて正気の沙汰か?」
「素性なら調べたわ」
「……何?」
そう尋ね返した彼が警戒したのが分かる。
私は人差し指を立て、口を開いた。
「貴方は、隣の大帝国・アールステットから来た留学生。
……転校してきた平民である奨学生と言われているけれど、その割には所作に品がありすぎるからおかしいと思っていたわ」
「!」
瞳が見えなくとも、驚いている様子なのは分かる。
それもそのはず、彼の素性は誰も知らないのだから。
それはまるで、学園側によって秘匿されているかのように。
「転校してきたのは半年前。
授業中の発言や運動神経を鑑みて、ただの平民ではあり得ないと思った。
それで調べてみたら、貴方はこの国ではなく、アールステット帝国の方だということだけは分かったんだもの、本当に驚いたわ」
「どこからそれを?」
その言葉に、私は笑って言った。
「情報源は秘密にしておきましょうか。
今の反応を見るに、貴方も自分の素性をこれ以上は知られたくないようだし。
それで? この話、受け入れてはくれないかしら?」
私の言葉に、彼ははーっと深くため息を吐いた。
「驚いた。 君は素直で淑やかな女性だと思っていたが……、まさか俺のプライバシーまで探って脅してくるとは」
「あら、私のことをご存知だったのね」
「ご存知も何も、君の婚約者はこの国の王太子だろう? 君達は有名人じゃないか」
そう、私が婚約破棄したいというお相手は、この国の王太子なのだ。
王太子である彼と、公爵令嬢である私は幼馴染だということもあり、物心がついた頃には既に婚約者になっていた。
(だからこそ、この国の王太子との婚約解消だなんて一筋縄ではいかない)
王太子との婚約を反故に出来るほど、王太子より身分が上の方など、王族以外この国にいるはずがないからだ。
そこで目を付けたのが、学園史上初めてとなる奨学生となるほどの優秀さを誇る彼。
さらに調べてみると、隣国のアールステット帝国から来ている留学生だということも分かり、この方に頼るしか方法はないと思ったのだ。
(たとえ彼が平民だとしても、奨学生となるほどの優秀さならきっと、将来アールステットの重鎮となるだろうし。
それに、婚約者というのはいっときなのだから、彼が一瞬だけ受け入れてくれさえすれば大丈夫)
そう祈るように拳を握る私に対し、彼は黙り込んでいたと思うと、少しの間の後答えた。
「……俺のメリットは」
「え?」
「俺が君の話を受けて、それに対してのメリットが何かあるとでも?」
「それは……」
私が口籠ってしまったのに対し、彼はそれなら、と口を開いた。
「俺が君の仮初の婚約者となる代わりに、俺の願いを一つ聞いてもらおう」
「ね、願い? それは、何を」
「これから決める」
「は……、っ!?」
私が驚くのも無理はないと思う。
それは、彼が私との距離を詰めたことにより、瓶底眼鏡から覗く彼の瞳が初めて見えたからだ。
(綺麗な紫水晶の瞳……)
かつてない男性との距離感に身を引こうとした私に対し、彼はそれを許さないとばかりにぐっと身を屈め、その瞳の中に私を捉えて妖艶に笑って言った。
「さて、どうする?」
「!!」
その挑戦的な彼の姿勢に、私はぐっと拳を握りしめる。
(これは、私を試しているのね)
彼から何をお願いされるか分からないから、私が断念するとでも思っているのだろう。
だけど、私は。
「……分かりました」
「!」
私は負けじと彼の瞳をじっと見つめ返すと、目を逸らさずに言った。
「その条件でご承諾頂けるのなら、よろしくお願いいたします」
「! 正気か……?」
「えぇ」
私が頷いたのに対し、彼は長い前髪をクシャッとかきあげ、呟いた。
「……本当、ぶっ飛んでるご令嬢だな……」
今のは聞かなかったことにしましょう。
兎にも角にも、こうして私の婚約破棄に向けての準備は整っていくのだった。
紹介が遅れてしまったけれど、私の名前はミレイユ・ルヴェリエ。
ルヴェリエ公爵家の長女で、王太子と5歳の時から婚約している。
つまり、当人達なしでの話し合いの末に結ばれた婚約ということ。
王太子の両親と私の両親は、互いに私達が通っている王立学園の出身者で、古くからの友人らしく、互いの子供同士を結婚させようと算段していたらしい(当人達の意思は完全無視なところがどうかと思う)。
そういう理由があって、長女である私が気が付けば勝手に王太子の婚約者にされていたという話である。
「それで? 君は何故、素性の分からない私に頼んでまで、王太子との婚約破棄を望むんだ? 普通ならばそんな優良物件、手放さない手はないだろう?」
「王太子を優良物件って……。
まあ、良いわ。 婚約破棄についてね。
それが、ここだけの話なんだけど……、王太子と私の妹が両想いなのよ」
「……は?」
歩いていた彼が立ち止まる。
私はそんな彼を振り返り尋ねた。
「何かおかしい?」
「おかしいも何も、それだけか?
それだけの理由で、君は自分の名を傷付けてまで婚約破棄を?」
「それだけの理由なんかじゃないわよ。
私、互いに両想いでないと結婚するべきではないと思うの。
……なんて、政略結婚とかもあるのだから、そんなことは言ってられないと思うけれど、でも、今回の場合は、幸い政略結婚でない両家の話し合いの結果だし、それがたとえ私から妹に代わったとしても約束を違えることにはならないでしょう?
なら、問題ないじゃない」
「っ、君は……、それで、良いのか?」
「私?」
彼はそう言って黙り込んでしまう。
私は、彼が言わんとしていることを察して、あぁ、と笑って言った。
「私なら大丈夫よ。 私、彼を好きだと思ったことは一度もないし。
むしろ、弟みたいだと思っているわ」
「お、弟……」
「えぇ」
彼は「そうか」と口にし、再度歩き始めた。
私もその隣に並んで歩き、そんな彼を見上げてクスッと笑ってしまう。
「なんだ?」
「いえ、貴方は私のとんでもない作戦に巻き込まれた被害者だというのに、私の心配をしてくれるなんて優しいなと思って」
「とんでもない作戦に巻き込んだという自覚はあるんだな」
「ふふ、そうね」
私が笑ってしまえば、彼は肩を竦めて前を向いて歩き出す。
その耳が心なしか赤いような……どうしてだろう、と不思議に思ったその時、廊下を走ってくる足音が聞こえてきた。
そして。
「ミレイユ!」
「セルジュ、ソフィ」
走り寄ってきたのは、私の婚約者でありこの国の王太子であるセルジュ、そして、その後ろから私の妹であるソフィが、私と隣にいるヴィル様とを見て戸惑ったように視線を彷徨わせる。
特に、セルジュが驚愕に目を見開いているのが面白い、なんて言っている場合ではない。
私は周囲に誰もいないことを確認し、口を開いた。
「丁度良かった。 二人に話があったの」
そう言って、私は隣にいるヴィル様の手を握ると、その手を見せつけるように持ち上げ、にこりと笑って言った。
「私、セルジュとの婚約を解消して、この方と……、ヴィル様と婚約したいの」
「ヴィ、ヴィルへ……、え!? 婚約!?
どうしてそんな話に!?」
「どうしてもこうしてもないわ。 私、ヴィル様のことが好きだからいずれ結婚したいと思って」
「うぇええ!?」
セルジュが私とヴィル様とを見比べ、これ以上ないほど驚いているのを見て、それほど? と思いつつ、必死に笑いを堪えていると、話を聞いていたソフィがおずおずと口を開いた。
「えっと……、その方は確か、お姉様のクラスの奨学生の方、でしたよね」
「あぁ、紹介するわね。 そう、彼は奨学生の」
「お初にお目にかかります、ソフィ嬢。
私は彼女と同じクラスであり奨学生のヴィルと申します。
以後、お見知りおきを」
「ソ、ソフィと申します。 こちらこそ、よろしくお願いいたします」
ヴィルの対応に、ソフィが慌てて淑女の礼をして挨拶する。
私は内心とても驚いていた。
(ヴィル様、本当に完璧すぎない? どうなっているの??)
お辞儀の角度、そして、カーテシーが違うはずのこの国の作法まで完璧……と思わず目を見開いていると、今度はセルジュが口を開いた。
「で、では、ミレイユは、彼のことが好きで、彼の婚約者になりたいと?」
「えぇ。 だから、勝手なお願いだということは分かっているけれど、貴方との婚約は解消させてほしいの。
もちろん、貴方が承諾してくれれば、国王陛下と王妃殿下、それから私の両親にも納得して頂くまで私の方からお話させて頂くから。
ね、そうすれば、貴方もソフィも、本当に想う方と婚約、その後結婚することが出来るでしょう?」
「「!?」」
その言葉に、二人は分かりやすく赤面する。
私は思わずクスクスと笑って言った。
「互いに自分に対して素直な気持ちになってちょうだい。
私も今こうしていることが幸せだから、私のことは気にせず、後は二人でゆっくり話し合うと良いわ」
「! ……分かった」
セルジュはそう言うと、私に向かって頭を下げた。
「ありがとう、ミレイユ」
「こちらこそ、今までありがとう、セルジュ。
お互い、幸せになりましょうね」
そう笑って口にすると、私はヴィルと共にその場を後にする。
「本当にこれで良かったのか?」
そんなヴィル様の言葉に、私は笑って言う。
「良かったも何も言ったでしょう? 私の好きな人はセルジュ……、王太子ではないのだって。
それにね、あの二人、ずっと前からお互いのことを好きだったのよ。
一番近くで見てきた私は、むず痒い上に居心地が悪かったわ。
……まるで、私が二人の仲を引き裂く悪役みたいじゃない」
「! ……っ、あはは!」
「!?」
突然彼が声を上げて笑い出したのを見て、私は驚き彼を見上げる。
「ど、どうして笑うの!?」
「いや、本当に君は、王太子のことが好きではなかったのだなと思って」
「だから言ってるじゃない! 弟みたいだって!」
「……そうか」
「!」
そう言った彼の指先が、そっと私の頬に触れる。
それだけで何故か、急に鼓動が速くなり、顔に熱が集中するのか分かって。
そして、彼は一言呟いた。
「良かった」
「へ!?」
私が驚きの声を上げれば、彼は意味ありげに微笑み、私の頭にポンと一瞬手を載せてから言った。
「さて、帰るか」
「……待って!? 今のはどういう意味!?」
私の言葉に、彼はクルッと振り返ると、悪戯っぽく笑って言った。
「さあ? どういう意味だろうな?」
「えっ……」
彼はクスクスと笑うと、「馬車まで送る」と言ってさっさと歩き出す。
(『良かった』って何!? あんなの反則でしょう……!)
先程繋いだ手が、一瞬頭に載せられた手が、鼓膜を震わすような彼の声が。
全てが心臓に悪すぎると内心悲鳴を上げながら、慌てて彼の背中を追いかけたのだった。
(……こんなにすんなり認められるって、あり?)
それに……。
私はチラリと彼を見上げると、すぐに顔を逸らしてしまう。
だって、
(本当、この人がこんな美貌の持ち主だなんて聞いてない!)
今日は、セルジュとソフィ、それから国王陛下、並びに王妃殿下、そして両親を交えた、8人での昼餐会の場を設けられた。
言わずもがな、私とセルジュの婚約解消、そして、セルジュとソフィ、それから私とヴィル様の婚約についての話し合いが行われたのだ。
私は心して……、絶対にどれも反対されると思って、念入りに準備をしていったつもりが、その出番はなくすんなりとどれも認められてしまったのだ。
そして先程その話し合いは終わり、私とヴィル様は王城の庭で話をしていた。
「何て簡単な話し合いだったの……」
「良いじゃないか。 どれも君の思い通りになったんだし」
「それはそうだけど、……っ」
「まだこの姿に慣れないか?」
そう言って笑う彼に対し、私はため息交じりに呟いた。
「……一番の誤算は、貴方がそんな暴力的な美貌の持ち主だったってことよ」
「? それは褒めているのか? それに、誤算と言われたら何気に傷付くのだが」
「だって学園での貴方は地味だったじゃない!
そんな貴方はどこにいったって言うの!?」
そう、彼は王家の御前だということもあり、それはそれはめかしこんできてくれたのだ。
いつもは長い前髪の半分をかきあげ後ろに、そして、長い髪は後ろで一つに結び、何より極めつけはいつもは分厚い眼鏡がないこと。
そのおかげで、彼の綺麗な紫水晶の瞳が端正な顔立ちによく輝いているのだ。
「……よく分かったわ、貴方のあの瓶底眼鏡は伊達だったのね」
「目の付け所はそこか? まあとにかく、この姿は内緒にしてくれ。
俺は、この美貌が好きではないんだ」
「あら、どうして? そのお姿なら、どんな女性も引く手も数多でしょうに」
「言い方。 というより、それこそが嫌なんだ。
俺の美貌だけで近寄ってくる女性はもってのほかだ」
「もったいない」
「つまり、俺も君と同じだと言うことだ」
「え?」
そこで私? と首を傾げる私に対し、彼は立ち止まると、私の瞳をじっと見つめて言った。
「俺も君と同じように、“両思いでなければ結婚はしたくない”、だからな」
「……!」
彼のその言葉に、瞳にも、真剣みを帯びている気がして。
私は思わずふいっと顔を逸らしてしまう。
「……そう、なのね」
「あぁ。 ……そういえば、君とのこの婚約は、両家に婚約解消を認めてもらうまで、と言っていたな」
「!」
その言葉に、ハッとして彼を見上げる。
(そうだわ、それが条件だった……)
私としたことが、すっかり忘れていた。
どうして、と考える間もなく、彼は口を開いた。
「無事に婚約解消が出来たことだし、これで俺の役目も終わりか」
「え……」
その言葉に目を見開けば、彼は立ち止まると言った。
「もうすぐ、帰らなければならないんだ」
「! 帰るって……、どこへ」
「アールステット」
「……!」
その言葉に、私は愕然としてしまう。
彼が何やら言葉を続けているが、それらが全て遠くに聞こえる。
(……ヴィル様が、アールステットに帰る?)
アールステットに帰れば、この国で生きていく私は、彼とはもう二度と会えないということになる。
(そんなの、)
「……ミレイユ?」
「わ……」
「?」
「私、帰る!」
「っ、は!?」
私の言葉に、焦ったような声が聞こえたけれど、私は笑って言った。
「急な用事を思い出したの。 だから、先に帰るわ。
今まで仮初の婚約者として付き合ってくれてありがとう。
次に学園に来る時は、友人としてよろしくね」
「おい、話を」
「それじゃあ、行くわね」
「待てって!」
「っ!?」
彼に強く腕を引かれたことによって、私の顔を見られてしまう。
よりにもよって、可愛い顔ではなく、不細工であろう泣き顔を。
それでも、涙は止まることを知らなくて。
そんな私を見て、彼は呆れる……かと思いきや、刹那、彼に引き寄せられ、その腕の中にいた。
「……!」
痛いくらいに強く抱きしめられ驚いたけれど、彼は離そうとはしなかった。
そして、私は気が付いてしまった。
どうしてこんなに、傷付いているのか。
(……私は、こんなに短い期間一緒にいただけで、彼のことを好きになってしまったんだわ)
気が付いてはいけなかった恋心に気が付いた今、その想いに抗うことは出来なくて。
ただせめてこの時間だけ、彼と共にいることを許して欲しいと願い、彼の背中にギュッと自分の手を回したのだった。
そして、その日を最後に、ヴィル様は学園に来るどころか、二度と私の目の前には現れなかったのだ。
月日は流れ、一年半後、私は無事に学園を卒業した。
セルジュとソフィも仲睦まじく、セルジュは卒業を機に即位し、ソフィが学園を卒業したら結婚することになっている。
つまりは、ソフィはこの国の妃となるのだ。
(セルジュとソフィ、二人ならこの国をより良い方向へ導いていけるわ)
そんなことを考えていると、馬車が止まった。
どうやら、目的の場所に着いたらしい。
(王太子に婚約解消を申し込んだ私が、今度は隣国・アールステットの皇太子妃になるなんて、人生わからないものね……)
そう、私は婚約解消の後、アールステット帝国から婚約を申し込まれたのだ。
両親曰く、アールステットと友好関係を結ぶために、是非にと言われたらしい。
(つまり、これこそ政略結婚というわけ)
あれだけ反対していた政略結婚だったけれど、結果的にそれで良かったのかもしれない。
(だって、もう彼とは会えないんだもの)
一年半経った今でも、あの期間のことは鮮明に覚えている。
初恋だった彼との思い出を。
(そう、あれはもう過去のこと。 好きだったことも、全部)
それに、彼のいるこの国の皇太子妃になれたことも、喜ぶべきことなんだわ。
そう言い聞かせ、軽く頬を叩いている間に、馬車の扉が開き……、そして。
「…………!!!」
目の前に飛び込んできた光景に、開いた口が塞がらなくなってしまう。
無理もない、その光景とは、紺色の長かった髪は記憶より短く、そして、変わらない紫水晶の瞳……、私がずっと恋焦がれ続けていた人物が、目の前にいたのだから。
そんな彼は、私に向かって手を差し伸べると、悪戯っぽく笑って言った。
「麗しく、愛しい人。 どうか、私の婚約者に……、いえ、結婚相手になって頂けませんか?」
「っ……」
その言葉は、私がかつて、ヴィル様に婚約相手になってほしいとお願いした言葉で。
その前に、どうして彼がここにいて、私に……、間違いでなければ求婚しているのか。
込み上げる想いによってぼやけていく視界の中で、彼は自身の胸に手を当て、薄い唇を動かし言葉を紡いだ。
「改めまして、私は、この国の皇太子であるヴィルヘルム・アールステットと申します。
以後、末永く宜しくお願い申し上げます」
二人のラブコメ、楽しんで頂けましたでしょうか?
もっと色々と細かな設定があったのですが、あえて簡潔に、二人の想いが読者の皆様に伝わるように描いてみました。ちょっぴりハラハラ、ドキドキして頂けたらとても嬉しいです♪
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