So long! さようなら! 57
57.
『修造にはサポートしてくれる人まで用意して
くれるって。
修ちゃんのことも心配だったから、
有難くって。
まだ何かと自分の身の回りのことで出来ないこともあるから
私や歩のいない日中、修ちゃんも不安あると思うンだ。
もし南山さんとの結婚がなくなったとしても修ちゃんには
昼間誰か2~3時間、来て貰おうと思ってるのよ。南山さん
に提案されて私、ハッとしちゃった。
私は修造のこと、ちゃんと考えてなかったんだなって』
「母さん、そりゃあ仕方ないよ。人に来て貰うって無料
じゃないからね。おじさんだってその辺理解して何とか
昼間耐えてるんじゃないかな」
『うんっ、以前の我が家の状況ならね。だけど遥ちゃんが
ね、私や歩の為にって大金を贈与してくれてるの。
修ちゃんの為に使うのは遥ちゃんの本意ではないと思う
けど私は修造のおねぃちゃんだからね』
「いいお姉ちゃんだね。母さん、オレ、母さんのそういう
やさしいとこ好きだよ。遥おばさんもいい人だ。
おじさんにはいろいろと恨み辛みあるだろうに、その姉と
息子の為に自分のお金を使うなんてさ。 オレ今日から
遥おばさんの家の方角に足向けて寝れないわ」
『ほんとっ! 向けられない・・向けられない・・・』