So long! さようなら! 49
49.
『でも、ご存知の通り、私子持ちでアラフォーですし
身体の不自由な弟も抱えてますし、両親は他界してすでに
おりません・・あの・・わたし・・・』
「あっ、そんなの大丈夫ですよ。
お金は僭越ながら僕が持ってますし、って今回贈与 されたので
お金の心配は当分しなくってもよかったンでしたよね、失礼。
両親はピンピンしてて元気ですから娘のいない両親なので
思い切り甘えてやっていただけたら、喜びますよ。
歩くんのことも大丈夫です。
親はずっと僕の結婚を泣き泣き諦めているので、結婚することを聞けば
祝福してくれるでしょう。
僕の懸念は、順子さんに僕のことを好いていただけるかどうか
の一点のみです。
しばらくお付き合いして僕という人間を見ていただけませんか?
時期尚早かもしれませんが結婚に対する順子さんの判断材料に
していただけたらと思うので結婚後の提案をしておきます。
もし、僕達が結婚したとして家族と家の問題が一番に浮上
して来ると思います。
大山は太っ腹なのできっと僕達の為にマンションの2ツや3ツ部屋を
会社借り上げにしてくれると思うので、僕達と歩くん弟さんとそれぞれ
同じマンションで別々に住めば、いつでもあなたは家族と会えるし、皆
それぞれ気を遣う必要もないので、日常のことで拗れる可能性も
少くなり、Happyに暮らせると思うのです。
弟さんにはサポートする人を雇えばいいですし、あなたが
仕事を続けるのであればハウスキーパーを雇えばいい。
専業主婦が良ければそれでもいいです。