So long! さようなら! 47-2
47-2.
こういうことは急いてはならない・・と自分に余裕を持って
いる風に聞かせたが、過去結婚を前提にという文言を入れて
女性に交際を申し込んだことなど皆無で、こんな真剣な申し
込みをさせることの出来る稀有な女性が
どんな反応をするのか・・・
笑えるが俺は少し怯えていたのだった。
しかしそんな今の自分が嫌いではなかった。
会話の取っ掛かりとしてまずは歩の話からがいいだろうと、歩との
サッカーの話から入った。
3人で何度かサッカーの試合も見に行ってるのでこの辺の
話題はつきなかったし、食事が素晴らしくおいしかったので
食事の舌鼓をうちつつ賛辞等していたら、あっという間に
予定していたお開きの時間が近付いていた。
『ごちそうさまでした。
こんなに美味しいものを、ごちそうしていただいて、本当に
ありがとうございました』
「あっ、そう言ってくれて僕もうれしいですよ。
美味しくて楽しいお話も出来て、こちらこそ、ご一緒して
いただいてありがとうございました。
また美味しい店を見つけたらお誘いしてもいいでしょうか? 」
『あっ、はい。・・・って厚かましくお返事して良かった
でしょうか? 』
「そんな、そんな、僕の方がご一緒して貰いたくて誘ってる
のですからモチロン No problem です。
今日は車で来てますので家までお送りします。
さぁ、行きましょうか」