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So long! さようなら! 42-2
42-2.
39才のデカイ子持ちの・・という俺の先入観はぶっ飛んだ。
Justストライクゾーンで遥さんが慕い贈与する位の女性。
ここで不思議に思っていた遥さんの贈与したいという
気持ちが初めて理解出来た気がする。
しかしこの女性の弟が遥さん達を捨てたとは
いやはや血の繋がりや人の繋がりの何と奇奇怪怪なこと。
手続きの間、何度か彼女の仕草や表情を盗み見した。
しんなりした雰囲気がいいっ。
こんなきれいな人を捨てた男アホか、出て来い・・気が付くと
自分には関係のない相手に毒づいていた。
手続きでもう一度来て貰わねばならない。
チャンスは一度か、仕事ではなく気がつくと彼女のことに
思いは捉われていた。
おじさん(オレ)にはすぐにこの状況が飲み込めた。
俺は、何と10数年ぶりに恋してしまったようだ。
えーーーーっ!!!
おじさんの恋、わるいかっ 大山ぁ。
いやっ、大山は関係ないっ・・いや、大山も恋して
結婚しちまったじゃないか。
俺だって恋くらいするさっ、フンッ。