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So long! さようなら! 42
42.
あ~ぁ、大山の奴、デレデレしまくった顔を恥かしげもなく
周囲に振りまいて愛しの遥さんと新婚旅行に行っちまったぜ。
何で俺は独りでお留守番なンだよぉ~って、しゃぁーない
やんっ彼女いないんだからと独り突っ込み。
巷にGFは数々いれど、ここ数年恋人と呼べる彼女はいない。
気付いたら40才目前。
大山は学生時代から要領のいい男でフンっ、あんなに遊びまくって
40才直前で真面目で清楚な女性とLoveLoveして、ゴールインかよっ
まったくぅ。
自分の甲斐性の無さを大山への嫉妬に代えてストレス発散
していたが、何と今日は遥さんから依頼されていた贈与のことで
間宮順子という人物と会うことになっている。
39才か、10引いて29才だったらなぁ~とか、アフォ(アホ)なことを
考えていたら、ご本人が尋ねて来た。
悟られてないと信じたいが間宮順子と対面した瞬間、自分が
口を開けて一瞬固まったのが判った。
控えめで美しいという形容が相応しい彼女は、きれいでスムースな
挨拶をした。