So long! さようなら! 40
40.
私はどちらの結末を望んでいるのだろうか。
今の元夫の私への気持ちの中にどれだの本気があるのか見極めてみたい。
「私が取るべきこの先の決断する為の判断材料になるね。
ぜひ、お願します」
『お義姉さん、もう一度聞きますけど、どんな結果に
にろうとも後悔しませんか?
そこのところが少し心配なんですけど』
「後悔するかしないか先のことは判らないけど今の時点で
やってみたいと思うのでどんな結果になっても遥ちゃんの
せいにしたりしないから、進めて。
お任せします」
『では、依頼をお受けします』
最後の私達のやりとりはビジネスライクのような
畏まったものになった。
その後はいつもの義姉妹に戻って遥ちゃんと大山さんの
ラブラブな話や他愛のない話なんかして、別れた。
早ければハネムーンへ旅立つ前にいろいろと手配して
おくとのことだった。
私の方も遥ちゃんにアドバイスされた通り、養育費や学費の
件を一日でも早く決めておかなくちゃ。
家に帰るとこの日も元夫は息子の部活の帰りに車に乗せて来て
くれたようで、少し話がしたいと言われ車の中で話をした。
何と遥ちゃんに相談したその日に元夫が自分を信用して
貰う為にと預金通帳と印鑑を持って来ていた。
こんなシンクロ? あるンだ。
もうこれは遥ちゃんのアドバイスに従ってお金を確保しておかねばと
決心した。
これは歩の当たり前の権利なんだからと、怯みそにうになる
気持を叱咤した。