So long! さようなら! 26-2
26-2.
『ねぇ、あなたたちぃ、何も悩まなくていいの?
ほんとに?
私調子に乗っても一度花嫁になんかなっちゃうけどいいの? 』
何度も確認したが、ふたりが賛成を覆すことはなかった。
何の期待もせず、私達を楽しませる為に別荘に招待してくれた
大山さんが、私からの報告を聞いて余りの展開に吃驚してた。
私はその様子を見ながら・・・ですのでどうぞお話を
進めてくださいとお願いした。
私の申し出に大山さんは破顔した。
「結婚式は先になってしまうが、入籍はすぐにしよう」
『はい、お任せします』
私達は9月吉日に入籍し子供達の養子縁組も年内に済ますこと
になった。
又、大山さんは有限実行で以前提案してくれた通り弁護士に
指示して私や子供達に決めていた贈与を済ませてくれた。
私は贈与のことを子供達に話すのは彼らが20才を過ぎてからと決めた。
それは何故なのかと聞かれても明確な理由は答えられず
ただなんとなくとしか説明できないのだけれど。
その後大山さんと相談して結婚式は来年の3月と決めた。
私は1月一杯で退職。
新生活に向けていろいろと準備しなければならない。