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So long! さようなら! 26
26.
そうしたら又陽向が仔猫飼いたいなぁ~、大きい自分の家だ
ったらいいのになぁ~と、子供の無邪気な願いを口にした。
それを聞いて気が付くと、子供達ふたりに私と大山さんの
本当の関係を話していた。
「お母さんってばぁ、それって作り話でしょ?
私マジ怒るよ。
幾ら私達がプールがほしい、大きな家に住めたら、猫を飼えたら
って言ったからって嘘は駄目だよ」
そう言って由衣が怒った。
「そーだよ、嘘だと判ってても喜んでしまいそうになるだろ
悲しい嘘は止めてくれぇ~! 」
と、陽向も続いて怒り出した。
『これ、ほんとなんだってばっ。
本当に大山さんからプロポーズされてるの! 』
由衣:「ほんとなの?嘘っ。 マジかぁ~! 」
「マジかぁ~~~! 」
今度はうろたえ出したふたり。
「「ひょえぇ~っ!!!」」
「陽向、昼間私達が願ってた通りになったね。びっくりだ。」
「俺ぇー絶対マンチカンの仔猫飼うぜぃっ! 」
「お母さん、流石だね。
私達の幸運の女神様だよ、ありがとー! 」
と、子供達から祝福? だよね、言われてしまった。