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So long! さようなら! 25

25.



 「姉ちゃん、好きだからに決まってるだろ!

 母さんは可愛いからなぁー」



 「プッ!

 お母さん、お母さん贔屓の陽向がこう言っちゃってるけど!

 そうなの? 」



 さぁ~、どうだろう・・。

 コブが2つも付いてるのにそんなモテるかなぁ~?

 と、ボケてみた。




 「もしも、だけど、大山さんに好いてもらってお母さんが

    その・・もしもだけど、玉の輿に乗ったら・・」


『乗ったら? 』


「毎日、あんなプールで泳げるのよねぇ~」

「泳げるよねぇ~」


陽向が続ける。




 『ふたりとも何か大山さんと私をくっつけようとしてるみた

いだけど、本気なの?


 大山さんと私が結婚しちゃったら血は繋がってないけど、あなたたちの

お義父さんになるのよ』



 「私はいいよ。

 カッコ良くて性格も良くてお金もちでしょ?


 それに横にいたお母さんだって何だか楽しそうだったし。

 まっ、無理だと思うけど奇跡的にお嫁さんにして貰えるんだ

ったら、そうしなさいよぉ。 


 ま~~~たく問題Nothing!

 陽向はどう、イヤ? 」



 「僕も問題Nothingぅ~っ! 」

  無邪気に陽向が答える。



 「大山さんがもう10才若かったら私が立候補したい位だよ」




 恐るべし、大山鉄平。 

こんなガキンチョにまでこんな風言わしめるとは。



 モテ男は結婚してからが大変だと思うのだが、半端なくモテて来た男性は

逆に年貢を納めたら、家庭的になるとも聞いたことがある。


 信じるしかないのだろうか。



 私達の付き合いのことを知らせるのはもう少し先でいいと思ってた。

 だけど私自身、本当に大山さんのことを真剣に考えるのなら

 このタイミングを逃すのはどうだろう。


 何にでもタイミングというものがある。


 このふたりがただの単なるノリで言ってるだけなら、結果は

凶と出るかもしれない。


 まさか付き合ってるとは思ってないだろうし。

 私は寝る直前まで踏ん切りがつかなかった。



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