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So long! さようなら! 24

24.



 その夜を境に大山さんとのむ距離がグッと近くなった。


 翌週末、早速彼のプール付き別荘へ1泊2日で親子でおじゃま

させて貰い、親子共々楽しい夏休みを過ごした。


 その別荘は、常時掃除等を任せている。


 爺やさんがいて今回の夏休みはお孫さんも連れて来ていた。

 その5才になる男の子は可愛い生後2ヶ月のマンチカンのオスを連れて

来ていた。


 中学生の娘と小学生の息子がすっかり仔猫に夢中だ。


 プールで泳いだ後は5才の男の子と一緒になって3人と仔猫は

ずっと仲良く遊んで過ごした。


 爺やさんが子守をしてくれているお陰で、私達はふたりで

ゆっくりと大人の時間を過ごすことが出来た。


 仕事の時はいつもお抱え運転手を使い自分で運転などしない人だけど

2時間弱運転して私達を家まで送ってくれた。


 玄関に入るなり、車の中では寝ていた娘の由衣がお母さん

プールで泳いだの楽しかった、とはしゃいだ声で話し掛けてきた。


 続いて、うんめっちゃ楽しかったねと弟の陽向が言う。



「あんなプール欲しいなぁ~」


「あの男の子が飼ってる様な可愛い仔猫ほしいなぁ」


「あっ、僕も飼いたいっ」


ふたりが口を揃えて願望をくちにする。



 「あんなプールがあったら、毎日好きな時に泳げるしぃ~」


 「泳げるしぃ~」



 「大きな家だと猫だって飼えるしぃ~」


 「飼えるしぃ~」


又、ふたりが口々に言う。




 『そんな別荘で過ごせたの良かったンだ。

 大山さんにお礼言っとくね』



「お母さん? 」      『なに? 』





 「大山さんはお母さんが自分の秘書だから誘ってくれたの?

 お母さんのことが好きだからっていうのではないの? 」


と由衣に訊かれた。



 OH! 何という直截的な質問! 

 何て答えればいいのか。




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