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So long! さようなら! 22-2
22-2.
『仕方ないんじゃないでしょうか。
まぁ、余りに揃い過ぎて余りに多くを持っている人のある意味
不幸な部分とも言えますが。
ですが、誰だって不細工な人より美男が好きでしょぅし
お金は無いよりたくさんある人のほうが安心感もたらせて
くれますしね。
安定した生活環境は大事です。
そんな全て揃ってる人が身近にいたら、誰だってお近づきになりたいと
おもうと思いますよ』
「ふ~ん、君・・面白いこと言うじゃないか。
自分の言ってることと、僕への実際の対処が真逆だってことに
気付いててそれ言ってる? 」
『私は子連れですし一度結婚に失敗してるから・・。
素敵な男性がいても、単純に突っ走ることは出来ません』
「僕の持ってるものに目が眩まないのかい?」
『言っておきますが、私だってお金は大好きです。
良い男だって大好きです。
だけど娘と息子はもっと大事でもっともっと好き、愛してるんです。
彼らを幸せにしてやりたいの。
だから、再婚にはすごく慎重になってしまうんです』
「うん、判ってる。
君がそういう女性だって、今の僕は知ってる」