So long! さようなら! 20
20.
学生時代から結婚するまでボーイフレンドや恋人といった
存在が途切れたことのない私は、ある種予感めいたものがあり
夫と別れてもすぐに次の存在が現れるのではと思っていた。
これは自惚れとは少し違っている。私にも判らない何かの
大いなる存在のお蔭? 力添え? みたいな力が働いているのではと
大体のところで昔から信じていた為だ。
あまり人に執着しないでいられるのは多分にこの
ような理由があるから、ということもちゃんと自分の中で消化
しているつもりだ。
次々と異性と縁があるからといって、私が付き合う相手に
不誠実だったことはないし、自信過剰になったこともない。
私に好意を示してくれる相手には付き合うと決めたら、私も
愛情を返し誠実に付き合って来た。
元夫を強引に奪われて・・・
元夫から強引に引導を渡された自分・・。
結婚後も少なからず言い寄られたことはあったけれど
夫と子供がいる身で心変わり出来るほど器用じゃないし
これまで余所見をしたことはない。
元々、元夫には強引で情熱的なところがあったのだから
思えば、私から他の女性へと目移りする芽は、あったのだ。
今更、こんな分析をしたとて過去は変えられないが、つい
振り返ってみることがある。