表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

11/14

4

ストックがなくなりましたので不定期更新になります……。

ゆっくりちまちま執筆していきます。

 ユフィとお別れしてからしばらく、寂しさを覚えつつもそういう気持ちは時間が解決してくれるもので、漸く私は落ち着き始めた。

 …………それに、この外見ではユフィについていくなど不可能なのだから仕方ない。



 今の私の外見はハッキリ言って異様だった。

 あの日、あの時死にかけた私が食べたのは”魔石”だ。


 魔石が一体どんなものなのか考えた時、私はこれを”一種のエネルギー体”であると考えていた。勿論前世にあるようなエネルギーではなく魔力由来のエネルギー。

 魔獣は生きているうちに魔石を奪われるとたちまちのうちに生命がなくなって死んでいく。つまり魔獣は魔石の力によって生きているとそう仮定することが出来、またその魔石は――――――――――。

 ………まあ細かい話はここでは置いておくとして、つまり魔力の集合体である魔石を食べれば死にかけていた自分を復活させることが出来るのではないか、とあの瞬間そんな頭のおかしい結論を出してしまい、結果。


 

 今の私には頭に獣の耳が生えている。


 そう、所謂獣人というやつだ。尻尾はないが、あの大きな魔獣と同じようなライオンの耳がちょこんとくっついている。

 それ以外にも髪や瞳の色彩が変わったり、体の動きが大きく変化したり魔力量があり得ないくらい増えたりと色々変化はあったのだけど、一番やばいのは頭の上の耳だ。ちなみに人間の耳はいなくなってた。すっごい違和感である。


 実はこの世界、人間以外に人間の形をした種族がない世界だ。

 異世界ものやRPGなんかでよくあるエルフだの獣人だのドワーフだの、そう言った人間の姿かたちに酷似しているが別の種族、というくくりのものが存在しない。その辺は前世の世界と同様であるようだ。

 前世だったら”コスプレ?”と言われるだけで済みそうなこの見た目だけど、この世界では異様も異様、ユフィに化け物呼ばわれされた理由がそこにある。


 さてさて、長々と説明してきたわけなのだけど、どうしてそんなことをしていたのかと言われたら、まあ単純な話。

 ただの現実逃避である。




「こんにちは、マヤ様」


 …………………思わず目を何度もこすった。あれ?おかしいな。数週間前に見た銀色の髪をした人間が見えるなー?

 おかしいなー?あの人自分の街に帰ったんじゃなかったっけなー???


「ユフィ様のおっしゃった通り頭にお耳が付いているのですね。可愛らしい。触っても?」

「嫌。ダメ絶対。てかなんでいる」


 いや、本当になんでいんの????

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ