表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
独白  作者: 黒
87/100

87.魔法使い

魔法使いが来て

助けてくれると思ってた

私だけの魔法使いが


苦しいと言えなくても

寂しいと言えなくても

魔法で全部治してくれて

頭を撫でてくれるの


眠れない時は側にいて

赤子のように優しくあやして

悲しい夜は抱きしめて

温もりを分けてくれるの


新月の夜空に

魔法使いを見つけた

でもその人は

沢山の人のための魔法使い

声が聞こえたら飛んでいき

身を削って魔法を使う


声を出すことを躊躇う私は

ただそれを見つめていた


私だけの魔法使いなんていない

そんなこと分かってはいたけれど


他の人に使う優しい魔法と

私に向けられる魔法

どちらも見えるから

とてもつらくて

魔法をかけてもらっても

すぐ悲しみに囚われる


私は

どうなりたいんだろうね


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ