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86.甘え
声を上げなきゃ届かない
そんなことは分かってる
なんの気負いもなく
それが出来る人がいる
真似出来ないなぁと
乾いた笑いを浮かべる
羨ましくもあり
少し妬んでいるんだろう
ダメだなぁ
余裕綽々な
大人でいないといけないのに
甘えられる歳ではない
むしろ甘やかす立場なくらい
なんでこんなに脆いまま
ここまで来てしまったんだろう
押さえつけた感情が
変な出口をみつけただけ
あまりに溜め込みすぎていて
もう制御出来ないみたい
助けてと叫ぶ
声は誰にも届かない
声にならない声を
いつまで吐き出せばいい?
苦しいよ
辛いよ
誰か気付いてよ
なんだかもう
消えたいよ