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独白  作者: 黒
76/100

76.枷

取り残されてしまったみたい

何から?

何処から?

私がいなくても変わらない

そんなの初めから分かっていたのに


何だかもう

疲れてしまったよ

何だかもう

終わりにしたいよ


辛うじて意識を繋ぐ

きっとこれが未練

しがらみであり、私の枷

それが無ければきっと私は


悲しくもないのに涙が流れる

何の感情も浮かんでいないのに

ただ酷く虚しい

この胸を刺し貫けば

何かが変わるのかな


異質だという自覚をもって

異質じゃない振りをしてきたけど

取り繕うのも疲れちゃった


だって、ほらみんな

私のことなど気にも留めない


だからもう


いいかな、って。

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