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独白  作者: 黒
7/100

7.黒

改稿しています。

深く 深く堕ちてしまえば

私を包むのは優しい黒


やけっぱちになった冬の

綺麗な闇を覚えている

外灯の届かぬ先の

黒い暗い蟠り


溜息さえ出ない夜の

路地のアスファルトを覚えている

背中に感じた

硬く、灼けて凍てた冷たさを


何も考えられなくなって

この身さえ要らなくなって

疲れ果ててしまった私は

真っ直ぐ空を眺めた

吐息が白く上っていく


深く 深く

堕ちてしまえば

ふわり ふわり

意識を漂わせれば


辺りを包むのは冷酷な黒


全てを拒絶した私が

辿り着いた、闇

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