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独白  作者: 黒
68/100

68.迷子

色々切り捨て過ぎたのか

自分が迷子になってしまった

例えばこの花を見て

どう感じていたんだっけ

この話を聞いた時

何を思ってたんだっけ


文字も声も歌も映像も

留まることなくすり抜けていく

僕は一体何者なんだろう

そんな疑問すら流されていく


ただ一つだけ残ったのは

押しつぶされるような

胸の苦しさ


涙の流し方も忘れて

ただ浅く呼吸を繰り返す

そうして取り繕ってきた日々すら

掌をすり抜けて消える


期待だとか

希望だとか

喜びだとか

嬉しさだとか


悲しさも

虚しさも

怒りも

辛さも


どこかへ行ってしまった


ただ

苦しい


胸が



いたい

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