60/100
60.戦い
不安で潰れそうな夜
私は必死で
君の痕跡を探している
いつからこんなに弱くなった?
いつからこんなに脆くなった?
辛くて泣きそうな日は
部屋の片隅で
膝を抱えて蹲る
1人で乗り越えなくては
君に合わせる顔がないから
雨の音も綺麗な夜空も
今は何も見たくない
好きだった音楽さえも
慰めにはならない
沈んで沈んで
深いところへ
底まで沈めば
あとは
浮き上がるだけだから
不安に押しつぶされて
泣いて泣いて苦しんで
一人きりでも戦って
またちゃんと立ち上がるから
その時は頭を撫でてくれますか?