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独白  作者: 黒
5/100

5.道化

覚悟は定まった

いつだって君の味方でいよう


言葉で言うのはこれ程容易い

溜息を1つ空にうかべる


なんだかなぁ


思わず呟くその言葉は

思ったより苦い響きになって

自分が如何に愚かなのか

しみじみと思ったりもして


君がもし――

そんな仮定をしようとしてやめた

君が寄せてくれた信頼を

裏切りたくないから


ならば一層愚鈍に

ひたすら君を案じていよう

どんな君でも受け入れると

心はもう定まった


もう要らない、と

大丈夫だと

君がちゃんと笑えるまでは


僕は愚直な道化師になろう

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