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独白  作者: 黒
49/100

49.泡沫

泡沫うたかたの夢は弾けて消えて

現実へと引き戻される

冷静になったのは君

夢に置いてけぼりの僕


分かってはいたんだ

僕だってね

でも

制御しきれず流された振りをして

本当は、それを望んでいた


こんな遊びはもうおしまい

いつもそう思っては居るんだけど

ダメだな、まだ僕は

上手く片付けられていない


儚い夢をみただけ

僕にとっては愉しい夢

でも

ふたりにとっては良くない、夢


泡沫の夢は弾けて消える

取り残された僕がいる

幸せな、偽りの夢

僕はそれに背を向ける


見据えるべきは現実

いだくべきは揺らがない想い

甘い夢から決別を


想いの形は変わろうとも

君と並んで居たいから


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