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独白  作者: 黒
37/100

37.病

ぞわりと何かが

皮膚を這いずり回る

痺れたようなそれは

強弱をつけながら全身へ


やばい、とは思っている

どれだけ布団に潜り込んでも

身体はカタカタ震えるし

手足は馬鹿みたいに冷たい


でも大丈夫

私は元気

熱なんか出ていない

元気でいなくちゃいけないから


私は元気

喉なんか痛くない

だから明るい声を出して


ふらつく足元も無視して

いつもの笑顔を貼り付けて

朦朧としてきた意識も

寒気も吐き気も疼痛も

全部まるごと無視して

今日も元気に参りましょう


放っておけばそのうちに

怠さも消えていくでしょう


どうせ心配されることも無い

どうせ気にかけられてもいない

どうせ誰も私の事など見ていない


弱音を吐いても虚しいだけ

だから、大丈夫


まだ私は、


頑張れる……


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