3/100
3.萎縮
強い人が怖い
僕の弱さを思い知るから
強い言葉が怖い
空っぽの僕を責められているようで
これだけは譲れない、と
これだけは誰にも勝ると
君は笑って言えるんだね
そんな眩しいほどの君が
堪らなく怖いんだ
僕がいなくても変わらない
そんな現実に打ちのめされて
逃げてもいいか訊きたくなる
僕が出来ることは何もない
そんなこと自分が1番わかっていて
逃げることすら諦めたくなる
怖いんだ
世界はなんで、こんなにも
光が強いんだろう
世界はなんで、こんなにも
新月の夜の森の中
もしくは深い穴の中
黒より暗い場所にいて
微かな光すら恐れ戦く
君の言葉は太陽の光
どうか君はそのままで
僕のことなど気にかけないで
どうか君はそのままで
こんなにも弱い僕に
どうか誰も気づかないで