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僕たちが『生きる』居場所!  作者: ネクスタ
3/3

縛られるな!

どうも。作者です。

1週間以内に更新できました。褒めて(え)

楽しんで読んでいってくださいな~

わいわい ガヤガヤ



「じゃ、明日からは授業が始まるぞー。覚悟しとけ~」


教室から、え~~と言った声がもれる。2日だけでここまで心を開かせるとは、流石鎌本先生だ。

今は、第2話の日の学校が終わったところ。午前で終わりなのでラッキーだな。



「青木くん、今日も楽しかったね~!授業はちょっと憂鬱だけど…」


「俺も秦野さんがいて良かったよ。明日からの授業も頑張ろ!」


この一日で、秦野さんともより仲良くなれた気がする。

というか、この子がいなかったら俺はどうするつもりだったのだろうか。絶対ぼっちじゃないか。

中学からは教科担任制なので、俺は授業も楽しみだったりする。




「みんな廊下では静かにな~、先輩たちは授業中だぞ」


今日やったことその1。校内めぐり。1年生恒例のあれだ。

まだ自分のクラスの場所しか分からない1年生にとって、これがないとやっていけない。

これが案外楽しかったりする。その学校独特の『なんちゃらルーム』とかあったりするし。


「ここが音楽室、向こうが美術室。もっと奥に行くと部室棟があるぞー。」


あれ…なんか期待してたのと違う。どの学校にもあるようなベタな教室しかない。

他にも技術室とか被服室とか紹介されたけど、どうにも退屈だ。


「ねぇ青木くん、もっと面白いところないのかな?」


小声で秦野さんが話しかけてきた。どうやら同じことを思っていたみたいだ。

『1個ぐらいあればいいのにね』と返しておいた。廊下で会話するのって楽しいな。

そんなことしている間に、また新たな部屋が登場した。


「ここが職員室だな。入るときは挨拶とかしっかりしておけよー」


出た。先生限定の真面目スポットと見せかけてお茶菓子とか置いてあるとこだ。

他と比べるとあまり使わない場所だったけど、中学では使いそうな気がする。

なんでか知らないけど、そんな予感がしていた。



「じゃあ、出席番号1番の…青木くん。お手本お願いねー」


「えっ、お、俺がですか?なんで今…」


「やったら日直やったことにしてあげるよ」


「やります」



なんとも鮮やかにやる事が決まってしまった。だって日直免除とか魅力的すぎやしませんか?

でも、このやり取りで周囲が笑ってたので良しとしよう。この先生とはいいコンビを築けるかもしれない。

で、肝心の『職員室に入るお手本』とやらなんだが・・・



コンコン


ガラララララ


「えと…1年3組の青木奏治です。失礼します」


ガラララララ



「こんな感じですよね?」


「あっさりやったな…みんな、今の青木を見習うように」


先生からもお褒めの言葉をいただいた。イメージでやっただけなんだが、あれで良かったようだ。

秦野さんにも、すごーい私だったら緊張しちゃうよー、と言われた。気分がいい。


その後は喧嘩騒ぎ起こしたら連れてこられると言う校長室とか、避難訓練で火元として活躍する調理室とかが紹介された。

一つ気づいたが、何気ない教室でもひねりを加えれば面白くなることが分かった。

人生を楽しく生きるコツ。ハッピー掴む生き方さ。



「校内めぐりも終わったなー、2時間目はなんだろ」


「私は係活動決めに一票!青木くんは?」


「係決めプラス委員会決めな気がする」


異世界転移しそうな話し方になってきたので補足しなければ。まず俺はイケメンじゃないです。安心してください。

そして秦野さんとは仲良く出来てるけど、他のクラスメイトとは喋ってません。というか喋れない…

自分だったら何の係がいいかな、とか考えながら2時間目を迎えた。


「はい、授業始めるぞー。2時間目はこのクラスの学級目標を決めるぞー」


「あー、そっちだったか~」


「じゃあ3時間目になりそうだね、係決め」


予想は外れたけど、ありがちな授業内容だった。学級目標ね…1年の終わりには忘れてるやつだよね。

職員室の時もそうだけど、俺は目立つのは嫌いじゃない。どんどん意見を出していこう。

でも、なかなかいい案が思いつかない…そんなことしてる内に意見がいくつか出ていた。



『ONE FOR ALL ALL FOR ONE』


『以心伝心』


『NEVER GIVE UP』


『笑顔が絶えないクラス』



…うーむ、いい言葉だ。いい言葉なんだけど…定番すぎる。下手したら他のクラスと被るぞ、これ。

集会とかで発表とかするだろうから、被っちゃうと気まずいよね。

なんかこう、新しいタイプの学級目標はないのだろうか・・・


「やばっ、もう5分しかないぞ!誰かー決めてくれ~」


鎌本先生も、もうこの4つで多数決を取ろうか…としているところだろう。

いい案も思いつかないし、流れに身を任せよう。それがいい。



「そうだ、青木!青木ー、なんかニュータイプな学級目標決めてくれ~」


「急にそんな大役!?今出てる4つで多数決とればいいじゃないですか」


「それだとつまんないだろ?定番すぎないか?今出てるやつ」


しれっと他の生徒をディスっていくスタイルやめた方がいいっての…

と言うか、なんでこうも俺ばかり!運がいいのか悪いのか…

俺は助けを求める目で秦野さんを見た・・・のだが…


「・・・・・!」グッ


いやそんな、頑張れ!みたいな感じの応援されても!

分かんないものは分かんないし…どうすれば…

あーもう、学級目標なんて無ければいいのにな・・・



………



それだ!!



ふと思いついた俺は、試しに提案してみた。それが意外にも好評だったため、そのまま採用された。

先生は『まさか本当にいい答え出すとは…』って言ってた。すげぇな俺。

で、ひらめいたフレーズなんだけど・・・






『学級目標に縛られないクラス』



まさか採用されるなんて…並大抵のクラスなら即却下だろう。1年3組、案外面白いかもな…

まだ秦野さんと先生しかよく知らないけど、ちょっと興味がわいてきた。

しばらく後に聞いたけど、この日の放課後は職員室があわただしかったらしい。すごい学級目標立てたクラスがあるぞ、って。

鎌本先生、一体何者だよ・・・





「ふふふ…面白い後輩が入ってきたじゃない…!うちの部に引き込みたいわね…ふふふ」


この日、部室棟ではこのような不気味な笑い声が聞こえてきたという・・・

絶対お話絡んでくるね。俺ってもしかしてこの部活に入るのか…?そもそも何部なんだよ…



次回へ続・・・きますように!

ここまで読んでくださってありがとうございます!

次回も早めに更新できるよう頑張るので、よろしくお願いします!

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