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僕たちが『生きる』居場所!  作者: ネクスタ
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第1話 入学式とクラスメイト

初めて書く連載小説です。

学園モノにはちょっと興味があったので、書いてみます!

それではレッツゴー

ピヨピヨ ピヨピヨ


「もう朝か……眠いな」


鳥の鳴き声で目を覚ますとはなんとも原始的だろう。

まあ何はともあれ今日は俺にとって記念すべき日なのだ。


それはなぜかというと……まあその前に起きますか。



俺は洗面台で顔を洗った後、リビングへと向かった。

普通であればここで朝食が用意されているのだが、俺はそうもいかない。


俺の親はそれぞれ探検家と写真家で、年がら年中海外をうろうろしているのだ。


……なんとも言えないッッッッ!

好きなことやってるのはいいけど、年末年始ぐらいは帰って来い!

毎年家で一人ぼっちで新年を迎えてるんだよ、俺は!


こんなことを言っていても仕方ない。待っていても朝食は出てこないんだから。

少し面倒そうな顔で、俺は台所に立った。


「何作ろうかな……パンにオムレツでも挟めばいっかぁ」


そういった俺は、慣れた手つきで卵を割り、混ぜ、フライパンへ流し込んだ。

もちろん食パンもトースターにセッティング済みだ。

なんだかんだで一人暮らしで1番良かったことは、料理が上手くなったことかもしれない。


ぱこーん


トースターから食パンが出るタイミングとほぼ同時に、卵が焼きあがった。

綺麗な形に焼き上がり、皿に盛り付けられる。

自分でいうのもなんだけど、意外とうまそうだ。パンに卵を挟んだだけなのに。


「それじゃあ、食べよーかな」


いただきます、という声に合わせて俺は朝ごはんを食べた。

小学生みたいな感想だが、単純に美味かった。



そろそろ特別な日の理由だが、今日が俺の中学校の入学式だからだ。

もちろん親は来れないが。

小学生時代に友達が少なかった俺にとって、今日は千載一遇の大チャンスなのだ。

新しい地に足を踏み入れることによって、俺の中にある何かが変わるかもしれない!


とか、まさにぼっちが思っているようなことを今の俺は考えている。

内心不安でいっぱいである。



そろそろ家を出る時間だな、と思った俺は、記念すべき初の制服に着替える。

記念すべき日にぼっちを卒業し、記念すべき中学校に通い、記念すべき制服を着て過ごすのだ。

どうだ、と言わんばかりに俺の顔はドヤ顔になっていた。


記念すべき制服に着替えた俺は、この大事な日に遅刻する訳にはいかないと玄関へ急いだ。


「いってきまーす」


靴に履き替えた俺は、静かな家から出て鍵を閉め、通学路へと向かう。

俺の家から学校までは徒歩10分ぐらいで、気軽に行ける距離だ。


「あら奏治君、今日は入学式だったかしら?」


近所の妙子ばあちゃんが話しかけてきた。

俺が小さかった頃は、親に代わってよくお世話になったすごく優しいばあちゃんだ。


「うん。母さんたちは来れないけど……」


「そうかい、残念だねぇ……いってらっしゃい!」


「行ってきます!」


妙子ばあちゃんと少し小話をした後、俺は再び学校へ向かった。



「よし、着いたぞ!」


家から近いこともあり、時間に余裕をもって到着できた。

着いたらまずは、自分のクラスを確認しなきゃいけない。


「クラス分けの表は……あった!」


新入生らしき人がこぞって集まっている場所へ小走りで向かう。

人が多すぎて見えもしない。受験の合格発表もこんな感じなのだろうか。

そう思いながら、俺はやっとの思いで自分の名前を見つけた。


「えっと、クラスは……1年3組か、どこだろ?」


「あ、私3組か~! それなら確かこっちだったはず…」


(あの子についていけばいいか)


これからクラスメイトになるショートカットの女の子を見つけた俺は、その子についていくことにした。

なんか学校の中の土地勘ありそうだし。



クラスの中は、中学校初日にも関わらず喋っているグループがいくつかあった。

きっと同じ小学校で仲が良かったんだろう。

もちろん俺にはそんな友達はいないが……


「おーい、そろそろ体育館入場だから、男女分かれて背の順で並んどけ~」


担任の先生らしき人が言った。

意外にも若めの女性の先生だった。1年を任せられるってことは、体育会系の人かな?

などと思いながら、俺は指示に従って列に並んだ。


「やっと入学式か……ん?」


トントン、と肩を叩かれた気がして隣を見ると、さっき見かけた髪の短い女の子が立っていた。


「ねぇねぇ、ティッシュ持ってる?私忘れちゃって……貸してくれない?」


「あ、じゃあこれあげるよ、使ってないし」


「ありがと! あ、列進み始めちゃった」


同世代の女子とまともな会話をしたのはいつ以来だろうか…

というか、なんの恥じらいもなく男子にティッシュを借りるのか、イマドキの女子は。

そんな彼女に多少の戸惑いはあったものの、俺の心の中は歓喜でいっぱいだった。


本題の入学式は、お決まりの校長先生の長いお話があったくらいで意外と早く終わった。

今は教室に戻って先生を待っているのだが……


「さっきはありがとう! 席、隣同士だったね」


「そうだね。1年間よろしく」


なんでさっきの子と席が隣なんだぁぁぁ!?

まさかここまで初期設定に恵まれるとは……逆にこれからが不安だぞ。

しかも無駄に話せるようになっちゃったし!


「えっと、私は秦野杏歌(はたのきょうか)! キミの名前は?」


「俺は青木奏治(あおきそうじ)。あ、先生来たよ!」


そんなこんなで先生の自己紹介が始まった。


「えー、私は鎌本加恋(かまもとかれん)だ。教科は英語。1年間このクラスを担当するから、仲良くしてくれよ~」


やっぱりこんな感じの人だった。教科は外れたけど。

そんな感じでこの日は終わって、俺が家路に着く所で聞き覚えのある声が耳に入ってきた。


「青木くーん!また明日ねー!」


「うん。じゃあねー」


まさか1日でここまで仲良くなるとは……当人の俺も想定外だ。

まあでもうまくいきそうだし、明日からも頑張ろう!

見ていただいてありがとうございます。

これからも楽しんで頑張って書いていくので、よろしくお願いします!

何か意見があったら、バンバン言っちゃってください!

よろしくお願いします!

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