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のんびり超短編集  作者: タクkura
4/6

年賀状(モ)

これは、『モノクロな日々』のこぼれ話です。

ですので、上記の物語の設定を使用しております、ご了承ください。

ストーリーとは一切関係がありません。

※また、季節感をガン無視してます。

2学期終業式、クラスの中でせっせと忙しく動く姿があった。

加奈だ。

俺は、テニス部仲間のダチ達と話している。

だが、それがどうしても気になったので、茜に訊いてみようと、話を途中で切り上げ席を立つ。

しかし、茜に話しかける前に加奈に話しかけられた。

左手には、ノートとシャーペンを持っている。

「翔君ー、ここに住所と郵便番号書いてくりゅっ、……くれる?」

思い切り噛んだようだ。

……もう、茜に訊く必要も無くなった俺は、ノートとペンを受け取り、いいけど、なんでだ?と尋ねた。

「えっと、あれです」

あれと言われても理解しようがない。

「あのー、ハガキです、新年の」

もしかして、年賀状のこと? と言うと、途端に加奈の顔が明るくなった。

「そうです! 年賀状です!」

「加奈ってそういうのはちゃんとするんだな」

意外かと言われれば意外だが、驚愕って訳わけでもない。

ただ、ドジなだけで根は優しいと思う。

とりあえず、俺は住所と郵便番号を書いた。

……なるべく綺麗な字で。

「ありがと!」

嬉しそうに微笑んだ。

「今年は、クラスメイトに出すのか?」

「はい! お母さんに出来るだけたくさん出してって言われたので!」

「……? 何で?」

そんなに加奈のお母さんは年賀状を出したいのだろうか?

「今年、お母さん200枚年賀はがきを買っちゃいまして……」

え……。

「そのうち75枚はお姉ちゃんの写真を印刷しちゃったんです……どアップの」

どうしたらそうなるんだ……。

「あ、なんだったら年賀状そっちにしますか?」



丁重にお断りした。


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