1/3
プロローグ
昔から、ふつーに生きてきた私にとって、両親の死というのは、あまりにも衝撃が強すぎて・・・。
『大原さん!急いで帰る準備しなさい!』
いつものように、友達のいっちゃんと話していたら、担任が形相を変えて教室にやってきた。
それから、49日たった今でも、私は両親の死を信じることができない。
今までも海外で仕事をする事が多かった両親が、まだ海外で仕事をしていると思っている。
信じられない。
高校生は大人っていうけど、私はまだまだ子供だと思う。
だって、大事なときにしっかりできない。
『夏海は、大人ねー。』
全然大人じゃないよ。