『二葉亭四迷問題』
『二葉亭四迷問題』
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あの、有名な、二葉亭四迷ですが、本名を長谷川辰之助、と言うことは、余り知られていません。また、名前の由来は、処女作『浮雲』に対する卑下、特に坪内逍遥の名を借りて出版したことに対して、自身を「くたばって仕舞めえ」と罵ったことによる、とされています。
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今思うと、二葉亭四迷はすごいことをやってのけたのに、自身を「くたばって仕舞めえ」と罵った、とは、何とも意味深な逸話ですね。評論『小説総論』や、写実主義小説『浮雲』と言う小説など、日本文学史上の貢献は大きいんです。
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もっと、二葉亭四迷には、自身を持ってもらいたかった、もっと偉大で居て貰いたかった、そんな思いから、この二葉亭四迷問題を書き始めましたが、結句、、二葉亭四迷問題とは、すごいことをやってのけたのに、自身を「くたばって仕舞めえ」と罵った、と言う所にあると思われます。