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色々ありまして、更新が遅くなりました。すみません…。
今月完結させます…。制裁内容ももう少し書いて終わらせます。
謁見の間は再び静かになった。
最初にその空気を打破したのは、クレマンだった。
「お前、あのナイフ持って来てたんだな。」
「びっくりした?」
「当たり前だ。突然胸に手を突っ込むから何事かと思った。」
「ふふ…。決着ついたらナイフだけは返してやろうって思ったの!」
マリアンヌは握り拳を作ってそう言った。
「…。」
「…。」
クレマンとギルヘルムは顔を見合わせ、盛大に吹き出した。
「あははははは!!」
「くっくく……。」
二人とも腹を抱えて笑い続ける。
「なによ。」
「あー、やっぱ、シルヴィアの方が好きだわ。」
「同感。」
「失礼ね。だいたい、私そっちのけで二人で話を進めないで欲しかったわ!」
マリアンヌの発言にクレマンとギルヘルムが意地悪な笑みを浮かべる。
「ジュール国の王女に戻すって話?」
「ぼくとマリアンヌが婚約するって話?」
「婚約までは話してないでしょう!」
顔を赤くして反論するマリアンヌは見ていて飽きない。
「マリアンヌは嫌?」
ギルヘルムがマリアンヌの頬に手を添えて尋ねる。
「い、、、嫌じゃない…けど……。」
「けど?」
「今日一日、色々なことが起きすぎて、理解が追いついていないの。」
「それもそうだ。この話は後でゆっくり話そう。」
「分かったわ…。」
「いい子。部屋に案内するから、マリアンヌは少し休みなよ。」
「でもこの格好だと…一度別邸に…。」
ぼろになった衣服もそうだが、別邸の使用人や鏡の様子が気になって仕方がない。
「その心配はいらねぇよ。」
マリアンヌの発言を遮ったのはクレマンだった。隣には観たことのない令嬢を連れている。




