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最弱種族ヴァンピールとして転生した男は妹を探す  作者: 玉子
第一章『異世界』
3/13

第一章 3.『太陽』




「うおぉぉ……!!」


 子供のように目を見開きながらあたりを見渡す。山崎時雨は感動していた。

食堂、と呼ぶにはいささか豪華すぎる部屋。

 そこに配置されるのは、映画でしか見た事のない素敵な椅子、不必要なほど装飾が備え付けられた机。

 その上には煌びやかなデスクカーペットが敷かれている。


 ──先程目覚めた簡素な部屋を出ると、廊下があり、これまた映画でしか見た事のない豪邸だった。


 素朴な部屋、扉を開けると豪邸、正直違和感がすごかったが、自然とウリエルの言う昼飯の期待値が高くなり、わくわくしていたのだ。

 そして肝心のランチとなる食べ物は……


「うぉぉ……ぅ」


 焦げた紫色に染まるイノシシのような丸焼きが、机の中央でシグレを威嚇していた。死んでいるが


「何このでっかい紫の塊……」


見た瞬間嘔吐しかけたのは内緒である。


 がしかし、綺麗な部屋、綺麗な椅子、綺麗な机ときたら色とりどりのサラダや玉子、ベーコンなどでは無いのか。

 暫く紫イノシシと睨めっこをしていると、扉を開けて右端の奥にちょこんと佇む男がシグレを睨んでいることに気づいた。


「文句があるなら食べなくていい、新人」


 男にしては少し長い、薄い紫色の髪を一つくくりにした、18歳ほどの色男だ。


「ルギウス!! ヤマはこの世界に来て間もない異世界人なの!! それにいくらライジェルの料理が野蛮だからって……ヤマ、文句言わずに食べよう」


「あ、俺が怒られてる感じ?」


 ウリエルにルギウスと呼ばれた男はフン、と鼻を鳴らしそっぽを向いた。いかにもプライドが高そうな男は苦手だ。会社の上司もそうだった。


「野蛮……」


 そして呟くのは、掠れた金色の髪を短くした20代半ばの男だ。いかにもワイルドそうな見た目が、俯いているせいで男が成り下がっている。


 その男──ライジェルの隣にシグレが座り、肩をポンポンと叩いてやる。


「いや、文句は言わないよ。食べる食べる。……食べてる途中に戻さないように気をつけるし」


すると、ライジェルはこちらを数秒眺める。


「大丈夫、お前がこいつを作ってくれたんだろ? 料理が出来るのは素晴らしいことだ。俺の妹も今でこそプロレベルだが、最初は失敗ばっかだったんだぜ? その最初らへんの料理なんかさぁ」


「……そこはレインさんの場所だ」


「なんだって?」


「そこはレインさんが座る場所だって言ってんだよ!!! 新人のようなガキのあんたが、座っていい場所じゃねぇ!!!!」


「んひぃぃぃぃ!!」


 俯いていたので見えなかったが、彼の口には恐ろしく鋭い牙をいくつも生やしていた。……正直すげぇ怖い。


「……これ、ライジェル。あまり怖がらせるでは無い。新人、と言っても無理やり連れて来たのだ。いきなりここでのルールを求めるなど、酷な事だ」


 渋い。その言葉はこの男のためだけにあるのでは無いかと錯覚するほど、渋かった。

 顔には威厳のある皺、たくましい髭、そして歳を感じさせない程に黒に近い紫色の髪を全て後ろに流した、なんというか、かっこいい男だ。


「シャウザールの言う通りよ、ライジェル。そもそも場所なんて決まってないようなものでしょう。獅子族の名が落ちるわよ」


先程まで黙っていたレインが口を挟む。


 獅子族、ライオンみたいな奴だからピッタリだな、と思う反面、言いくるめられ、ライジェルがまた怒鳴り散らかすと思い身構えていると


「はいっす! レインさんが言うなら仕方ねぇっす!」


「獅子族たいしたことねぇなレイン馬鹿」


「あぁん?」


 早速喧嘩が始まろうとしていた。シグレに力はなく、殴る蹴るは臆病で無理だが、口喧嘩とならピカイチ。シグレは負けるものかと気を張った。


 すると、何かが弾ける音がし、自然とそちらに目を向ける。先程のイケおじが拍手の要領で手を叩いていたのだ。


「喧嘩はあと。まず、自己紹介をしようかね。私の名はシャウザール・ヴィスコ。ここの団長を務めている。よろしく頼む」


「あぁ、俺は山崎時雨。気軽にシグレって呼んでくれ。血の気が多いレイン馬鹿と違って、戦いとかそういうんは無理だ」


 隣で、あぁん?という声が聞こえたが、無視した。目の前にいる2人を眺める。


「私はさっき紹介したよね! ウリエルよ!!」


「ルギウス」


「……ライジェル」


 後半2人組の素っ気ない自己紹介が気になったが、ルギウスの隣にいる小学5年生ほどの子供がいた事に初めて気づく。


「あっ、えと……ミッチェルです。その……兄さんがごめんなさい」


 非常に濃い紫色(この世界は紫色が多いのか?)の髪をマッシュにし、目が隠れるほど伸ばしている。

 兄さん、あまり似ていないがルギウスの事だろうか。髪色は紫だが、濃さが全然違う。


「あぁ、気にすんな。ここに居る奴らは色々事情があると聞いた。君も大変だったんだろう……」


 勘だが、この謙虚な姿勢を見る限りこの子は見た目相応の年齢だ。

 そしてここは恐らく弱肉強食の世界。兄のルギウスはともかく、苦労してきたに違いない。


「あ、その子は幼いけれど私よりも同等かそれ以上の力を持ってるわよ。気をつけなさい」


「嘘だろ……?」


 未だ謎の多いが鉄脈国ガレオンを潰した張本人レイン。それに並ぶ力を持つ年下の少年。

 にわかには信じがたいが……もう逃げたい。


「……そういや、髪の色の濃さってなんか関係あったりする? ルギウスとミッチェルあんま似てないから言うか迷ったけど」


「迷ったなら言うな。……けど、血の通った実の弟だ。髪は魔力総量が直結する脳に1番近い。故に魔力総量が多いほど濃さが変わる。その色は種族によって違う、と言っていいだろう」


と、ルギウス。


「脳みそに近いのは眼だと思うけどな……え、魔力って、やっぱ魔法使えんの? 俺も使えたりする!? 髪の毛黒だよ!! まっくろ!!」


「そういえばヴァンピールは魔法使えないわね」


「この最弱種族、ぜってぇぶっ殺す!!」


 なんということか、魔法という無限の可能性を切られた。ここまで無気力を味わったのは高校の時アルバイト初日で先輩の働きぶりをじっと眺めてた以来だ。


 ──すると、ずっと黙っていたシャウザールが口を開いた。


「ねぇ早く食べない? 私もうお腹と背中がくっつきそうなんだが……」


 と、渋レベルゼロの声音で、そう言ってくるのだった。




──────────




 煌びやかな部屋が静まる中、咀嚼音だけが延々と交差していた。


「ガツガツガツムシャムシャガツガツムシャ」


「ガツムシャムシャガツガツガツムシャガツ」


…………ゴクン


「「ふぅ、俺の勝ちだ。あぁん!?」」


「2人ともご飯くらいゆっくり食べようよ……」


 シグレとライジェルを見比べ、ウリエルがそうこぼした。


 ──そして、事は10分前。


 紫イノシシだが、結論から言うと、悪くなかった。てっきりヴァンピールだから血以外は不味く感じるとでも思ったが、そうではなかった。

 恐る恐る口に運んだ肉は想像以上に柔らかく、次は焼肉のタレ風の香ばしい液体につけて咀嚼する。美味い。白米が欲しいくらいだ。


 ふと、隣を見るとライジェルがドヤ顔でガツガツ食っていた。つられてイノシシをナイフで切り、タレにつけ、食べる、食べる、食べる。

 なんか隣がガツガツやってたのでこっちもガツガツする。


それで今に至る。俺は悪くない。


「ご馳走様。シグレ君。気に入ってくれたようで何よりだ」


「あぁ、ありがとうおっさん。思ってたより、意外にも、納得いかねぇが、悪くなかったよ」


「あんた、オレに恨みでもあんの?」


外野がなんか言っているが、気にしない。


「それにしても、やっぱり兵団名乗ってる割には少ないよな。これで全員?」


すると、レインがこちらを向き


「いえ、あと一人いるのだけれどあまり顔を見せないのよ。ナナ、という子なのだけど……」


やっぱり少ないな、とシグレは思いつつ、首を傾げた


「ナナ? 異世界にしては変わった名前だな。俺の地元の名前みてぇだ」


「私が名付けたんだよ」


「え? おっさん子供いたのか!?」


いや、歳もあるシャウザールにはいてもおかしく無いのだが、なんとなく独り身なイメージがあったのだが……


「…………あぁ、違うよ。……ただ、ちょっとばかしややこしい事情があってな」


 すると、突拍子も無く食堂の扉が開く。

自然、一斉に視線がそこに集まる。


「あ、ナナちゃんだ!!」


とウリエル


「ナナか」

「あ、ナナさん」


と兄弟


 他のメンツも同じような言葉を呟く中、1人違った言葉をこぼす者がいた。


「……母さん?」


 目の前にいる、みながナナと呼ぶ女性は、山崎時雨の母だった。




──────────




「……母さん? あたしが?」


 黒い髪を後ろにたばね、素朴な白のワンピースを身につけた、ナナと呼ばれる女性はそう言った。

 目の前にいる女性はどこからどう見ても、

母さん──山崎明子その人だった。否……


 ──若い


 若すぎる。顔は瓜二つ。シグレが大好きだった優しそうな目も同じだ。同じだが、シミひとつないその顔には違和感を覚えてしまう。

 ……病期で亡くなった時は、こんなじゃなかった。


「……まず聞きたいことは色々あるけど、お……俺の事は分からないよな?」


 今のシグレは、昨日の窓に通した姿を見る限り容姿のパーツ自体は変わっていない。髪も同じだ。以前と違う事は、目が赤く、そして子供となった事のみ。


 しかし母なら当然子供の頃の姿も知っているはずで、それに期待するが


「えぇ、あたしは貴方の母さんじゃないし、あなたの事なんて知らないわ」


 その期待は、いとも簡単に裏切られる。

 裏切られるが……


「俺、大変だったんだよ……。すげぇ大変だったんだ! 母さんが死んでから、親父もどっか行って、雫のことも、俺は……!!」


 気づくと、シグレは涙を零していた。溢れ出す感情が抑えられなかった。


 母さんは、シグレがどんなに失敗しても許してくれた。幼い頃、シグレが留守番をしている時トイレットペーパーを部屋いっぱいに散らかした時も、

「散らかしたら片付けるのよ」と優しい言葉をかけ一緒に片付けてくれた事を今でも覚えている。

 山崎明子は……母さんは、太陽のような存在だったのだ。

暫くの間、シグレの泣き声だけが響いていた。


 ──その姿を見れば、男児が駄々を捏ねて泣いているようにしか見えなかっただろう。


 そんな、嗚咽しながら顔をくしゃくしゃにするシグレに何を感じたのか母は……否、ナナは悲しそうに言った。


「その……ごめんなさい。あたし、本当に何も知らないの」


 頭では分かっている。すぐ側にいるこの女性は、原理は謎だが母そっくりの紛い物だと。

 しかし、10年間、知らず知らず溜まっていたのこの感情は吐き出す場所を見つけてしまい、勝手にウミとして溢れてしまうのた。


 5分ほど経っただろうか。深呼吸し、やっと少しだけ落ち着きを取り戻したシグレは冷静になろうと務める。


「ひぐ……そう、だよな……。いきなりそんな事言われても、困るよな……」


 にしても、何故母のそっくりさんがいるのか。

ドッペルゲンガー説、は違うな。同じ世界じゃないし。


 よく分からない。意味がわからない。しかし、やはり母そっくりのナナに、こう思わずにはいられない。


 ──何故、この世界で誰も知らないはずのこの姿をした者が存在するのか


 雫を探し出さなければ行けないのに、もう1つ懸念が増えた。


 涙を拭い、特に意味はなかったが、シグレは先程まで座っていた椅子をを見る。“歪んでいる”

 シグレが“歪み”を見つけたすぐ、シャウザールが唐突に叫んだ。


「っ……!? 『幻影城』が破られた!!」


 直後、物凄い爆音と共に、全てが吹き飛んだ。




──────────




 木片、石、それらが瓦礫の山となっていた。

先の食堂のような煌びやかさは欠けらも無い。


──本当に、欠片も無かった


「ぅぐ……」


 埋もれていたシグレはなんとか顔を出す。体のあちこちは擦り切れ、傷だらけだ。

 血が溢れる右腕を左手で抑えながら周りを見渡すシグレは目を疑った。ここら一体は、緑のみの森林なのだ。


「なんだここ……今までのは幻想か……?」


「その通りだ」


「どゅうぉッッ」


 気持ちの悪い驚き方をするシグレ。いつの間にか背後にはシャウザールがいた。……さっきまで気配も感じなかったが


「その通り? っていうと」


「私があの空間を作り出してたのだよ。ヴィスコ族特有のチカラだ」


 ということは、あのキラキラした王城みたいな部屋は作り物だったということだ。

 最後の記憶で歪んで見えたのもそのせいだろう。ヴィスコ族、という言葉が気になるが……


「にしてもすげぇリアルだったな……。なんでいきなりけしかけられたんだ?」


「今の所は分からん。しかし、何故兵団の拠点を見つけ出せたのか検討もつかん。自分の力を過信する訳では無いが、私の『幻影城』の扉を開くのは困難なはず……しかし、それはあとだ。今は皆の無事を確かめる方が先。君にも手伝ってもらいたい」


「……しゃくだが、レインの奴にも聞きたいことがまだ山ほどある。俺はどうすればいい」


 言って気づくが、なかなか愚鈍な発言だったと思う。が、最適解は経験も豊富なシャウザールに聞くことだろう。


「いや、私もわからん……」


「いやなんでだよ。……あと可愛く言うな気色悪い」


 両手の人差し指をつつく仕草をする若干強面のおっさん。酷い絵面だ。


「ほんの冗談だよ傷つくな……私も少し動揺していてな。──ちょっと手を繋いでくれないか」


「動揺が抜けてねぇぞ、おっさん!?」


 唐突に何を言い出したのか、シグレにはふざけているようにしか見えない。

 が、シャウザールの顔は至って真剣であることに気づく。

 かえって真剣であることにある種の恐怖を感じないでもないが……


「君と共に転移する為だ。みながいる場所はもう分かった。とにかく手を繋げ」


 紛らわしい、と叫びたくなる感情を抑え、ゴツゴツの手のひらに触れる。瞬間、空間が“歪む”

 まるで色の違う何種類かの絵の具をグルグル掻き回したような風景が視界に覆われる。

 徐々に色がまとまり、あたり一帯、またしても緑以外に何も無い森林であることを理解する。


 すると、50メートルほど先に人影が見えた。

木々が邪魔で見えにくいがよく目を凝らしてみると、赤毛の髪の男と白髪にドレスを纏った女が向かい合っている。


「うん? 君はあの男から聞いたヴァンピールじゃないですか。ついでなんですけど殺されてくれない?」


 と、若干中性的な声で赤毛の男が放つ。


 50メートル先、と言ったが、決して欺瞞ではない。──“彼は唐突に目の前に現れた”


「!?」


 そして、シャウザールの腹が蹴られ、くの字になりながら吹き飛んだ。


「ぅ……貴様……」


 直後、シグレは気づくと首を絞められ、足が地面から離れていた。


「ぐ……ぅ」


 ……苦しい。息ができない。が、抵抗など出来ない。力が強すぎる。──死ぬのだろうか。雫もまだ……


 瞬間、先程まで彼がいたのであろう場所から、またしても大爆発が起こる。レインだろうか。


 衝撃で木々がなぎ倒され、唐突に明るくなる。

太陽の光が、木の葉で遮られていたのだ。


 がしかし、木々は大爆発によって燃えることは無い。何故なら、大爆発によって生まれたのは炎ではなく、漆黒の瘴気だったからだ。


 迫るレインの腕を見ると、鱗が生え、手は禍々しい紅色の鉤爪を宿していた。

 走馬灯のようなものか、シグレは呑気にもその腕を、かっこいいな、と思った。


「あなたの相手は私よ。大人しく殺されなさい」


 言って、レインは赤毛の男の腹を切り裂かんと物凄い速度で抉る。

 またしても、“彼は消えた”


「はぁ……はぁ……ぐ、はぁ」


シグレの小さな身体は酸素を求め、肺を膨縮させる。


「シャウザール! さっきの男にウリエルとライジェルがやられたわ。今はひとまずバルカン地点に移動させたから大丈夫だけど、ルギウス達がまだわからない、急いで!」


 言われ、未だ痛みに腹を抱えるシャウザールは言の葉を返す


「レイン、またしても無茶を……!! シグレ君。君はガレオンの兵、あのバラゴ達を1人で蹂躙したそうだな。頼む!! レインと共闘してくれ。倒せたら万々歳だが、逃げてくれてもいい! 私はルギウス達の所に行く!!」


「はぁ!? だから俺喧嘩とか無理だって……!!」


 シャウザールはレインの方を向き、何かを話し合った後、そくざに消えた。転移魔法だろうか。


「……なんでこの状況で僕を無視出来るのか甚だ疑問なんですが、バルカン地点、とやらがどこか聞いてもいいです?」


 もはや息をするように現れる彼は、シャウザールと入れ替わるように唐突に近づき、シグレにしたようにレインの首を絞めた。


 しかし、レインは自分の首を締める男の両腕を、変色した鉤爪で抉りとる

 あっさりと腕が飛んで行き、男は後ろに跳び、距離を取る。


そして、当然のように無くなった腕が再生した。


「なんだありゃ……? レイン! あいつの目的は一体なんなんだ!?」


「恐らく私達の全滅よ。……多分、また雇われているのよ」


「またって……もしかして鉄脈国ガレオンを潰す時にお前らが雇ったっていうやつらか?」


「………えぇ、そうよ」


 ──つまり、雫を攫った奴らかもしれない、という事だ。


「おい、お前! 左手に火傷の跡がある黒髪の女の子を知ってるか!?」


「質問が直接的すぎて笑いたくなりますね。……えぇ、知ってますよ」


「シグレ! 待って!!」


 刹那、シグレは驚くべき行動に出ていた。

高速で赤毛の目下に移動し、顎を蹴りあげ、宙に浮いた彼を追いそくざに、祈りのポーズの拳で

脳天をかち割る。


 軽く地割れを起こす程強力な打撃は、人1人を殺すには十分の威力だ。


「うそ、でしょ……」


 そしてレインは、決して優位では無かった戦いを交えた相手が刹那の間に気を失ってしまっていることに呆然としていた。


 割れる大地、その中央には名前さえも不明な男。

それらを嘲笑うかのように、空に浮かぶ太陽はただひたすらレイン達を照らしていた。



 ──ぎらぎら、ギラギラと





展開が早くて非常に申し訳ないです*_ _)



あと、登場人物が一気に増えたので、名前、年齢と特徴を記載しておきます。




【レイン・シュバリエローズ】

年齢:???種族:???


眩しい程に白い髪を腰まで伸ばした、一見冷たい印象だが心優しい女性


暗黒の龍兵団、副団長


──シグレ曰く、なにか隠してる。





【シャウザール・ヴィスコ】

年齢:62歳 種族:ヴィスコ族


黒に近い紫色の髪を全て後ろに流す、

年期を感じさせる皺と逞しい髭をたくわえた渋い男


暗黒の龍兵団、団長


──シグレ曰く、時々垣間見えるJK感が残念な印象





【ウリエル】

年齢:32歳 種族:エルフ族


オレンジ色の髪をツインテールにした、お転婆、無邪気という言葉が似合う背の低い女の子


暗黒の龍兵団、戦闘員


──シグレ曰く、合法ロリおばさん





【ルギウス】

年齢:18歳 種族:???


長めの薄紫の髪を一つくくりにしたプライドの高そうな色男


暗黒の龍兵団、戦闘員


──シグレ曰く、顔だけはいい。





【ミッチェル】

年齢:12歳 種族:???


濃い紫色の髪を目が隠れるほど伸ばしマッシュにした大人しい男の子。見た目に反し才を持ち、レインと並ぶ実力を持つ。ルギウスの弟


暗黒の龍兵団、戦闘員


──シグレ曰く、多分ブラコン





【ライジェル】

年齢:25歳 種族:獅子族


掠れた金色の髪を短髪にした、料理以外は大雑把な男。レイン馬鹿


暗黒の龍兵団、戦闘員


──シグレ曰く、デカいのが好きそう





【ナナ】

年齢:??? 種族:人族?


黒髪に控えめそうな素朴な顔の、

時雨と雫の若い頃の母と瓜二つの女性。

どう言った経緯で、何故ここにいるのかは隠している。名付け親はシャウザール。


暗黒の龍兵団、非戦闘員


──シグレ曰く、顔を見ると涙が出てくるので会いたくない




──────────


【最後に】

ブマク登録、星評価してくれた方…

本当にありがとうございます!!!!!

マジ生きる糧!!!!!!


これからも全力で執筆を続けます♪



次回も金曜日 21:00 に更新致します!

乞うご期待(* ´ ꒳ `* )



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[良い点]  描写の一つ一つが凝っていて良いと思います。後、キャラ紹介の部分も見やすいのが良かったと思います。 [気になる点]  2話で主人公がネットゲームをしていたという表現がありましたが、主人公は…
[良い点] 登場人物がそれなりに登場しているのに、誰がどんなキャラかすっと頭に入ってくる所がいいですね。キャラが立ってる証です。
[良い点] シリアスな物語の中に時々見られるキャラクター達のコメディ感溢れる掛け合いが小気味よく素晴らしいです。 [気になる点] キャラ小説といった雰囲気が強いのでターゲットが家具られてくるのかなとお…
2021/11/08 11:21 退会済み
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