episode1-1
今回の物語は、どこにでもいる新1年生の話だ。
この物語の主人公は祈里 叶、家庭環境は富裕層であり、その為かしっかりとした教育を受けてきたのだろう、頭の良い高校1年生である。
部活動に全力を注ぐ熱血男であるが、中間テストでは、学園内でもトップに入る文武両道型の人間である。
その為か、彼はどの部活に入るのかはまだ未定ではあるが運動部に入る予定であり、その部活に主人公が入るのであれば、司令塔としての役割を担うプレイヤーへとなるだろう。
主人公のヒロインとなる女性は竜ヶ峰咲、一般家庭の育ちの少し抜けているどこにでもいるやや運動が苦手な普通の少女である。彼女は文芸部に入る予定であるが、彼女の事だろうおそらく部活が有ることをたびたび忘れてしまうかもしれない。しかし、中間テストでは半分よりは上にいるのだが苦手教科のせいか、どうしても上位陣へ入ることが出来ない。
もう一度だけ大事なことだから言うが、どこにでもいる普通の少女である。
さて、この二人の関係であるが、おそらくタイプの違う2人であるからだろうが、なぜか互いに殺意を抱いている。正直に言ってしまえばそうそう殺意など抱かないはずなのだがおそらく何かしらの因果が働いたのかとてつもなく険悪である。
運命というものは難儀である。
初めにこの物語の主人公である祈里叶のシーンから、観ていくとしよう。
入学式当日、入学式は9時から始まる為少なくとも8時20分までには学校についていなくては欠席として扱われてしまう。そして、彼は自宅から学校まで歩いて20分、走れば10分ほどかかる位置であり、学校までの曲がり角は無くまっすぐ進めば行ける位置に家がある。身支度なども考えれば最低でも7時30分には起きなければ間に合わないだろう。
そんな中彼は午前7時に目覚ましが鳴るが、一度は目を覚ますも眠気には勝てずまた眠ってしてしまった。
(起床判定としてPOW×5で判定、結果75<81 失敗)
おそらく二度寝したことによってだろう9分後に意識をはっきりと覚醒させた。
(75<22 成功)
5分程で身支度を整えリビングに向かい朝食をとる。父親と一言二言話した後、母親が朝食を持ってる。
今日の朝はトーストとベーコン、目玉焼きにレタスといった手軽にとれる朝食であったが、入学式で自分が新入生トップのあいさつをする為、おそらく緊張感からか完食はできずに朝食を終えた。
(幸運:75<72 成功、完食できたかはCON×5で判定:45<56 失敗)
現在7時21分
学校へ行く準備を前日から行っていた為、身支度にはそれ程時間はかからず家から出る前に家族へ、「行ってきまーす」と一言声をかけて玄関を開ける。
(前日に必要な物の準備をしたかはINT×5で判定:85<73 成功)
玄関の戸を開くと、目の前には晴天とまではいかないがとても心地の良い朝日が自分の入学式を祝ってくれたかのように叶は感じたのだろう。少しばかり気分を高揚させ彼は学校までの道のりを歩いて行った。
現在7時26分
さて、祈里叶は少しばかり起きるのに手こずった以外にはそこまで問題がなく順調ともいえるだろう。
そこで一旦この物語のヒロインである竜ヶ峰咲の方へと場面を転換させよう。
学校側の設定の変更は無い為、彼女も8時20分までに学校へ到着しなければならないが、彼女の家は学校から歩いて20分はかかり曲がり角が多く時間が掛かる場所にある為、自転車で10分かけ登校している。
その為彼女は主人公とは違い時間に余裕が少しばかりあり、7時35分には起きていればおそらく間に合うだろう。
それでは、竜ケ峰咲のシーンを観ていこうか。
彼女は祈里叶と同じく午前7時に目覚ましが鳴るが、彼女も二度寝をしてしまった。
(起床判定としてPOW×5で判定、結果45<67 失敗)
2分後にまた起きようとしたが、今度は前よりもやや深い眠りについてしまった。
(45<95 失敗)
6分後、彼女はもう一度起きようとした、しかし眠気には勝てなかったのだ。彼女はよだれをだらだらと流しながらぐっすりと寝てしまった。
(45<95 失敗)
12分後、彼女はまだ夢の中にいた。
(45<84 失敗)
10分後、まだ起きない。
(45<78 失敗)
3分後、このままだと遅刻もする可能性も出てきたにもかかわらず、彼女は起きない。それどころか確実に深い眠りへとなっていった。
(45<91 失敗)
その時、彼女の耳に母親の怒声が入ってきた。母親の怒りに触れた彼女は飛び起きるようにして目を覚ました。しかし、そこまで良い目覚めとは言えず彼女の表情には少しばかり焦りも見えた。
(聞き耳:50<49 成功、45+30(聞き耳による補正)<49 成功)
彼女はドタバタしながら支度をしリビングへ下りながら母親に文句を言っていた。
「お母さん!昨日言ったよね。7時に起こしてって!」
「何言ってんだいあんたは!あんた昨日「私もう高校生だから、お母さんに起こしてもらえなくても起きれるもんね」て自信満々に言ってたのに、人のせいにしてんじゃないよ!そんなことより時間ないんだから朝ごはんさっさと食べちゃいなさい」
(言いくるめ:40<54 失敗)
現在7時34分
朝食は幸運にも食べやすい食パンが一枚置いてあった。
(幸運45<45 成功)
「そういえばあんた、入学式の準備は昨日のうちにやっておいたんだよねぇ?」
「当り前じゃない。流石に明日の準備もせずに寝るなんて損なおっそろしいことできるわけないでしょ」
彼女が食パンを食べようとした時に母親に言われたが、彼女は自信満々に答えた。
(前日に必要な物の準備をしたかはINT×5で判定:65<17 成功)
「そんな当たり前のことを自信満々にいうもんじゃないし、あんたその頭と涎どうにかしなさいよ」
「えっ」
彼女は、どたばたしていたせいで一切の身支度をしていなかったのだ。
「あああぁぁ…私の完璧なスケジュールが崩れてくぅ…」
「そんなこと言ってないでさっさと準備しちゃいなさい。大体そんな予定立ててすらいないでしょ」
「朝早くから行って新しいクラスの人と話をするって決めてたのにさぁ」
「はいはい、そんなことより早く準備しちゃいなさい」
そんなこんなで彼女は5分で身支度を済ませ、食パンを持って玄関で靴を拾ってから何故か2階へと上がっていた。
現在、7時39分
すると彼女は何を思ったかベランダで靴を履き、屋根へと上がった。
そして彼女は学校のある方向へ向かう為だろう、近くにある屋根へと飛び移った。
飛び移った時に彼女はものすごい音を立ててしまった為、周りの人に見られてしまった。
(跳躍:99<85 成功 隠密:80<96 ファンブル)
「周りから見られてる気がするけど気のせいね」
さて、ここで彼女の情報を一旦まとめよう。
彼女は早めに学校へ行き友達を作っておきたいと言っていた。しかし、自分が寝坊したことによって余裕が無いように見える。
しかし、彼女の家は、学校から最低でも10分はかかる。それでも7時50分前には最低でも付くはずなのだが、彼女は焦っていた為か、時間を確認せずに2階へと行ってしまったのだ。
しかし、それではなぜ2階に行ったのか分からないだろう。
ではもう一つ、彼女の家から学校に向かうまでには10分かかるが、それは家のまでの道が曲がり角だらけであると言っていたためだ。
つまり、曲がらずに真っすぐ行けばいいのではないかと彼女は考えたわけだ。
いやぁ…面白いねこの子、頭のねじが外れてそうで。
さて、そうなると直線距離で大体3分で着くとしよう。しかしだ、ここで思い出して欲しい。主人公君こと祈里叶は学校まで一直線であったということは必ず彼とは道で遭遇すると考えられる。
何ならどかどかと足音を立てながら飛んでいるんだ、気付かないわけがないでしょ。
といったところで、場面を戻そう。
現在7時42分
祈里叶side
彼は大体後7分程で学校へ着くといったところで、何か上から何かが近づいてくる音が聞こえてきたのだ。
(聞き耳:75<72 成功)
彼は音のする方を向くと何と屋根から屋根へと飛び移る少女が丁度自分の真下を飛んでいたのだ。何ならその飛んでいる少女のパンツまでの模様までくっきり見えてしまったのだ。
「くまさんパンツ…だと」
(目星:75+20(聞き耳成功による補正)<4 クリティカル)
竜ヶ峰咲side
彼女は自分がドタバタ飛んでいるのに気付かずに進んでいるとどこからか見られている気配を感じ、その方向に向いた。すると真下に男子高校生がいた。恐らく視線の先は自分のスカートの下ではないかと彼女は思ってしまった。
(目星:50<6 成功)
その為か、彼女は屋根へと飛び移るのに失敗してしまったのだ。
(跳躍:99-60(目星成功による補正)<43 失敗)
さてここからが正念場だ、竜ケ峰咲が屋根の上から落ちてくるではないか。2階建てとすると大体6メートル半位だとすれば、大抵は無事では済まないだろう。ただ、今回は目の前にもとに真下に祈里叶がいるではないか。
つまり、彼が彼女をキャッチできれば最低限のダメージで済むのではないだろうか。
では、どうなったか結末と行こうか。
彼は、落ちてくる少女に対し即座に行動した。彼女の落ちてくる場所へと即座に移動し彼女を受け止める構えをとった。
(目の前の不可思議な状況に対しての行動力はPOW×5で判定:75<55 成功)
(目の前で降ってくる少女に対して受け止める体制をととる為にDEX×7で判定:63<42 成功)
しかし彼女は少なからずとも重さはあるだろうそのためにも受け取る側の負担がどれだけ大きいのかは容易に判断できるだろう。
そしてが竜ヶ峰咲が、祈里叶の元へ落ち来た時に祈里奏はある程度の衝撃を吸収して彼女を受け止めることが出来たがなぜか竜ケ崎の胸を右手で鷲掴みにしていたのだ。
(彼女を受け止めた後の衝撃に対しての判定はSTR対抗で判定:70<10 成功)
竜ケ峰咲は祈里叶に殴りかかるが、お姫様抱っこの状態なのだ全く身動きが出来ない状態であるそして祈里叶は、竜ケ峰咲に話しかける。
(格闘:25<55 失敗)
「とりあえず、色々と聞きたいことがあるがまあいい。とりあえずだ、ここから一刻も早く撤収するぞ」
「えっ、はっ、ちょっとどういうことよ!人の胸揉んどいてそりゃないでしょ」
「ばっか、お前!周りの状況を見てないのかよ!」
「えっ周りって…」
竜ケ崎咲は祈里叶に言われ、周りの状況を見ると何と大体13人位いるだろうかその人達から何やらいろいろと混ざった視線を感じた。
(目星:叶75<60 成功 咲50<69 失敗)
(足音による補正付きでの野次馬の数:3d10=13)
まあ、その野次馬の中に僕もいるんだけどね。
さて、ちょっとだけ余計な一言でも行ってみようか。
「空から降ってきた少女を受け止めたとはいえ、白昼堂々女性の胸を揉むとはなかなか勇者だねぇ」
「なんて野郎だ!うらやましい」
「かっこいいと思ったけど、わざとじゃないとはいえ胸を揉みしだくとか最低な人だわ」
「女性の胸を道路の真ん中で揉んでる野郎がいるだと!恥を知れ」
「女性が胸を揉んでって盛ってるって聞こえたんだけど気のせいかしら」
人っていうのは、最終的に元の話から相当湾曲してとんでもない噂にまで発展するんだよねぇ。
「あっ…やめて…見ないでぇ…」
「ちょ、おい!起きろ、こんな所で気を失うなよ…えぇ…」
(この醜態を周りに見られた際の精神的ダメージをPOW×5で咲のみ判定:27<54 失敗)
「こうはならんやろ、と思いたいが目の前で起こってるしなぁ…そりゃ互いに殺意ではなくとも良い感情は浮かばんわなぁ」
そういいながらも私は今、目の前で繰り広げられている寸劇に自然にえみがうかんでしまう。
「入学式はどうなることやら楽しみになって来たねぇ」
こうして、この場から私は消え去った。
今回新しく判定を行った部分について
初めに家庭環境についてですが、これは6面で判定しました。
1、2:富裕層 3、4:一般家庭 5:やや貧乏 6:貧乏
次に関係性についてですが、感情の出目が出た場合には以下の判定を行いました。
1、4:主人公 2、5:ヒロイン 3、6:両方
今回の主人公及びヒロインのステータスです。
祈里叶(15歳、男、5月9日生まれ)
STR:12 CON:9 POW:15 DEX:9 APP:11 SIZ:17 INT:17 EDU:18
幸運:75 アイデア:85 知識:90
技能ポイント合計:530
回避:34 目星:75 聞き耳:75 心理学:50 言いくるめ:65 信用:70 英語60
説得:60 水泳:70 格闘(合気道):70 跳躍:50
竜ケ崎咲(15歳 女 1月16日)
STR:8 CON:7 POW:9 DEX:8 APP:12 SIZ:12 INT:13 EDU:12
幸運:45 アイデア:65 知識:60
技能ポイント合計:370
回避:20 目星:50 聞き耳:50 応急手当:80 英語:27 信用:60 言いくるめ:40
心理学:20 跳躍:99 追跡:75 隠密:80
といった感じになっています。
説明の時に詳しくは書いていませんでしたが、各ステータスの意味については簡単にですが以下の通りです。
STR:力 CON:体力 POW:精神力 DEX:速さ、器用さ APP:魅力
SIZ:大きさ INT:自頭の良さいわば閃き力 EDU:学力
ここまで読んでいただきありがとうございました。
正直な話、ダイスロールのアプリを使いながら書いていたのですが、いかんせん出目が運に左右されてしまうことが多く中々書くのが難しかったと体感しました。
ちなみにキャラクターのステータスですが、クトゥルフ神話TRPG専用のダイスサイトを使い作成したのですが、主人公のほうを1回、ヒロインが3回振りキャラクターを作成しました。
中々ぶっ飛んだキャラになったと思いました。
よろしければ、ブックマーク高評価、アドバイス、誤字報告、質問などお待ちしております。