プロローグ
久しぶりの投稿です。
楽しんで頂ければありがたいです。
人間という人種は必ずしも一度は恋をするだろう。
例えば、近所に住んでいる人や同級生、先輩や後輩、極端なものでは芸能人やお嬢様と言った身分差がある恋もあるだろう。
それらの恋が実れば確かにおめでたいとは思うが、人生や運命といったものはそう簡単には事を運ばせてはくれない。
というのも、恋愛というものは第一に恋愛感情というものに自分自身が気付かなくてはその物語は始まらない。そして自分自身もしくは相手がその恋愛感情に気付いたところで付き合う過程に辿り着くまでに様々な障害が発生してしまうものである。
しかし、障害だけがその過程に存在しているわけではなく、イベントといったものもある。例を挙げるとするのであれば、良く知られているキリストの誕生日とされている時や聖バレンティヌスが殺された日などがあるがそれらはただのチャンスタイムでしかないである。
というのも、それらのイベントの前にいくらかの高感度稼ぎを行わなければならない。
ギャルゲーでさえも特定のキャラクターに一定以上のフラグと立てなければそのキャラクターのルートに辿り着けるわけではないのに、なぜ現実で何もせずうまくいくと思っているのかがわからない。
例えるならば、なんとなくで散歩していたらいきなり警察から「君なんとなく怪しいから事情徴収に協力してくれないかな?」といわれるレベルの攻撃を受けているのと同じである。
そのレベルの精神攻撃をされる位には素性の知らない相手からの告白というものは、ぶっちゃけ恐ろしいものであると私自身は思う。
だから人間は、理由はどうであれ気になった人間に媚をその対象に対し、振り散らかしているものである。そして最終的に一番対象に対し、媚びを振り散らかした(懇意に接した)相手だけが最終局面ともいえる告白を行うことが出来るが、先程にも言ったようにそう簡単に事は運ばないように世界はできているのだ。
なんたってその対象が告白する相手に対して良い感情を抱いているかなんては分からないからである。
そう、いくら相手が対象に対して媚びを売ったところで対象に本命がいる、もしくは害虫の存在に気付かない、もしくは見下しており眼中になかった相手が全てをかっさらっていくという展開もある。
つまり、恋愛は戦争なのだ。
いかに多くの戦略を立て、己という武器を磨き、そして下僕(取り巻き)という仲間を巧みに使い戦っていくものである。
たまに核弾頭みたいな存在もいるがそれはご愛敬。
そして私は、恋愛の過程の中でもとても好きなものがある。
それは、その時にだけ見られる様々な感情だ。
感情なんてそこらへんでも見られるやんけとか思った人もいるかもしれないが、恋愛の中でしか見られない感情なんてものもある。それこそ、マックスコーヒーに練乳を加えたような物から豚の肥溜めまで様々な表情や心情が見れるものだ。
本能しか持たない動物に対し人間は理性があり、言葉があり、感情がある。それらがぐちゃぐちゃに混ざり合って他の生物には見られない不可思議な化学反応がおこるのだ。
「そんな面白いことに、私が首を突っ込まないわけがないだろう」
日常とは、平和と同時に隣に混沌が這いよるものである。
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