高校〜林業会社就職まで
僕が木こりから船乗りになるまでの話を
していきたいと思います
今進路で悩んでいる学生や
就職して今の仕事に慣れてきて
違う方面へ新しくチャレンジしてみたいと
思ってる方に林業や海運業について
少しでも興味を持って頂けたらと思います
まず初めに軽く自己紹介と言うか
経歴を話したいと思います
最終学歴は県立高校の建築科です
何故建築科?とよく言われます
理由は祖父が建築関係の会社をしていて
父も母もそこで働いていたので
自分もそっちに進むんだろうなと
漠然と思っていてそれ以外の進学校などは
頭にありませんでした
テストの順位も下から数えた方が、、、
幸い人気が無かったのか定員割れてたんで
どうにか受かりましたね
高校時代も特に勉強も部活もせず
楽しく遊んで3年が過ぎていきました
いよいよ進路を決めないと行けない時期になり
学校に求人がじゃんじゃん張り出され
それを見ても有名なゼネコンや
条件の良い所は3年間真面目に頑張って来た人達から優先的に先生から推薦してもらえます
そりゃそうですよね
で、たまたま13歳のハローワーク(?だったかな)という本を
母から渡されて何気なく見てたら
聞きなれない「林業」の文字が
説明欄を読んでいたら
小学生の時公園の裏の山に秘密基地を作って
遊んでいたのを思い出しました
夏休みになると毎日の様に友達とノコギリなどを持って
朝早くから夕方暗くなるまで
竹藪や雑木を切って進んでいって
近くのゴミ捨て場から色々な物を持ち込んで
立派な秘密基地作りに精を出していました
今思うと人の土地の木を切ったり
ゴミを集めたり犯罪ですよね
持ち主さんごめんなさい
話を戻します
楽しかった思い出もあり
林業に興味が出てきました
しかしながら林業科の無い学校に
林業の求人は1つもありませんでした
そこで家族に相談して親戚にあたってもらいました
県内の林業が盛んな地域出身の親戚から
連絡があり住友林業に勤めている
知り合いがいるので話を聞いてみるといい
と言われ緊張しながら電話しました
自己紹介を終えて
沈黙が続きました
よく考えたら林業の事をよく知らないまま
電話してしまっていたのです
何を聞いたらいいかの次元ではありません
しばらくしたら相手のおじさんが
「林業をしたいって何をしたいの?」
と聞いてきました
何をって木を切りたいに決まってんじゃんと
思って木を切りたいですと答えました
そしたらおじさんは
「あぁウチは山を管理する方やけん
木を切りたいなら違うとこの方がいいかもね」
と言いました
そこで初めて
山を管理する人と
実際に木を切る人は違うんだと知りました
でも話を聞いてますます
切る人になりたいなと思い
お礼を言って電話を切りました
それから親戚のおじさんに電話して
切る方で紹介してと言い
探してもらいました
しばらくしてまた違う会社を紹介してもらいました
名前を調べてみたらちゃんとHPもありました
若い人も多くすぐに気に入りました
それから会社の方から学校に求人を出してもらい
誰からも取られない自分だけの求人に
優越感を覚えながら
友達に自慢してました(笑)
友達からはなんで林業?とか
何をするん?と聞かれましたが
よく知らないので木を切るとしか言いませんでした
みんなに自然破壊やなど言われて
その時は確かにと思ってましたが
今ならこう言います
山は人が手入れせんと
ダメになるんやでと
そしてそんな時に祖父が
三浦しをんさんの
「神去なあなあ日常」
と言う本を買ってきてくれました
後にWOOD JOB!(ウッジョブ)
という映画になりましたが
その本の内容と自分が重なり
さらに期待に胸が膨らんでいきました
そしてその会社は面接だけあるみたいだったので
面接練習などをし
会社に行くのを楽しみにしていました
面接の日
2時間近くをかけて母とやってきたのは
本当に山しかないド田舎でした
2人で不安になりながらナビに従って車を走らせていたら
目的地周辺になりログハウス風の建物が見えてきました
製材所なども併設されており
今までの風景とは場違いな程綺麗でした
事務所に入り面接練習通りに失礼しますと大きな声で
言ったら事務所のおばさんに笑われました
それから応接間に通されたら
2人学ランを来た子が居ました
面接が始まるまで話していたら
2人は地元の林業高校の子でした
1人は無愛想なデカイやつで
1人は小さくニコニコしているやつでした
それから少しして作業服を着た人が入ってきて
林業について熱く語って
じゃあ4月から頑張ってねと言って
面接終了です
せっかく練習した面接練習もぱぁです
でも合格みたいなんでラッキーと思いながら
また2時間かけて帰りました
今回はこの辺にして
次は入社してからの事を話したいと思います