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失敗

 俺は真鍋紀春。高校2年生で、クラスの中では男子3名のオタクグループに所属する低カーストの人間だ。頭が良いわけでも、運動ができるわけでもない。ただただ日々の怠惰を貪る、全国に何万といる男子高校生なのだ。


 そんな男子高校生は、学校の帰りにコンビニへ立ち読みをしに寄っていた。既に先客が何人かいるが、そんなことは関係ない。俺はいつも読んでいる週間発行制の漫画を読むべく、陳列棚の中央へ堂々と入っていった。


……このことで、人生が大きく変わるとも知らずに。  




「あれえ、アイツうちらの高校の制服じゃね⁉学校帰りにコンビニでエロ本立ち読みとかマジでウケるんですけどー‼」


 そう言って携帯を取り出して俺のことをパシャパシャと写真に収めていく。お、おい、ちょ…


「アハハハ‼アイツマジヤバくね⁉前々から思ってたんだけどさーぁ、アイツゴキブリの仲間なんじゃね?見てると不快なんですけどー‼」


 は、はぁ!?なに勝手に写真とってんだよ!しかもゴキブリって…地味に傷付いたんだが。等と泣きたい感傷を堪えている内に、その女子二人はどんどん盛り上がっていく。


 「マジかー、ゴキブリかー。それは駆除しなきゃだよねっ!!」


 そう言って大袈裟に人差し指で画面の一部分をポチッと押した。先程から本と棚の間で様子を伺っていたのだが、俺は見てしまった。なんとこいつら、俺が立ち読みをしている写真を拡散していたのだ。こ、これはヤバい……


 今まで立ち読みを幾度となくしてきたが、こんなことになった経験は一度もない。よって対処法も知らない俺のできることなど、そのまま気付かないふりをして二人が通り過ぎるタイミングを待つことぐらいだった。



初投稿となります。まだまだ拙い文章で申し訳ありません。どこか誤字脱字、おかしい所や感想ありましたらどうかよろしくお願いします!

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