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落ちてこない



ぼんやりと 薄明かりの中の桜は 満開にすらならなかった

心に降り注ぐ 夕闇は 不思議な音を立てて 消えてしまった

どこにも行かれぬ 誰にも涙を見せられぬ そんな悲しい日曜日が訪れ そして原点の今は 忘れられてしまった 忘れられてしまった

残酷な気持ちの断片が 虚しさに満ちた僕の心を引き裂いてゆく音は シーツのように未練がましかった

不完全な心が ただ孤高の中に 浮き沈み ぼんやりと浮かんだ電灯の黄ばみが ところどころ 無残な美しさで 僕の内面を破壊してゆく

破壊された 心の断片は どこかに散らばって 星となる その星は落ちてこない 朝になっても 落ちてこない

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