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天王寺学園!  作者: チル兄
学園入学
19/29

なんかイラつく

今回は短いッス。

どうやってもシリアスになってしまう……

何故だ……

 「うーんやっぱり屋上は良いねー」



 風が気持ちーなーうん。

 やっぱりサボるなら屋上だよねー

 あっしは風の心地好さを感じながら、

 給水塔へと向かう。

 そして梯子を昇り、昇り切ったところで

 給水塔の上に寝転んだ。

 ここがあっしの一番のお気に入りの昼寝ポイントだ。

 天気の良い日はよくここで昼寝している。

 ここで寝転がると……すぐに……ねつけ……て……





 僕は全速力で走っていた。

 後ろから怒号を上げながら追ってくる

 不良達から逃れるために……

 僕は特に秀でたところのない平凡な人間だ。

 当然不良でもない。

 そんな僕が不良達に目を付けられるのには

 そう時間はかからなかった。

 カツアゲから始まって今では

 ストレス解消のためのサンドバッグ扱い……

 どうして僕だけこんな目に会わないといけないんだ!

 悔しさのあまり、涙が滲む。

 それを拭いながら走り続け、屋上の扉を開けた。

 その瞬間、日の光に目が眩む。

 それに僕は顔を顰めながらも屋上の隅にある、

 非常階段へと向かう。

 この階段さえ降りれば、学園から出られる。

 流石にあいつらも外にまでは……

 そう頭の中で考えた瞬間



 「みーつっけた♪」



 二度と聞きたくない声が聞こえ



 「ガァッ!?」



 右頬の強烈な痛みと共に、僕は宙を舞った。

 宙に舞っていた僕はすぐに地面に

 叩きつけられ、地面を転がる。

 一体何が……

 痛みに堪えながらも何とか立ち上がり、

 状況を把握しようと非常階段の方向を見る。

 そこには、僕をいたぶる不良達の

 リーダー格である石羽だった。

 身体中から嫌な汗が出て止まらない。

 クソッ回り込まれてたのか!?

 僕は無意識の内に後退る。

 それを見た石は意地の悪い笑みを

 浮かべて口を開いた。



 「彰くぅ~ん、俺達から逃げられると

 本気で思ったのかなぁ?

 ハハッ!無理に決まってんじゃん!

 お前の考えなんて全部お見通しなんだから」


 「クッ……ソォォォォ!!」



 自棄になって石羽に殴りかかる。

 石は動じることなく僕の拳を避けて腕を掴み、

 そのまま僕を投げ飛ばしてしまった。

 受け身を取ることも出来ずに背中から地面に

 叩きつけられた僕は痛みに呻いた。



 「だーかーらぁ無駄だって。

 お前じゃ俺に傷一つ付けられねーよ」



 石羽がそう言った直後、僕を追っていた

 不良達が現れた。




 えーなんか騒がしくて目が覚めたんですが……



 「そーらよ!」


 「ガフッ!!」


 「ナイスパンチ♪じゃあ俺も」


 「グアッ……!!」



 一人の男子生徒が、ヤンキーにリンチに遭ってました。

 あっしが寝てる間に何が起きた?

 ……それにしても楽しそーだなーうん。

 まー奴等からしたら良いストレス解消に

 なってるんだろーね。

 正直、あっしには一切かんけーないし、

 どーでもいーことなんだけどさー

 ……なーんか気に入らないんだよねーあいつら。

 弱い者いじめして悦に浸ってるのが、

 どーしよーもなく勘に障ってイラつくし、

 リンチされてる彼も見ててなんかイラつく。

 なんでこんなにイラつくんだろ?

 んー分かんないなー分かんないけど……



 「まだまだ楽しませてもらうぜぇ?ヘッヘッヘッ」


 「ちく……しょ……」



 取り敢えずあいつらを黙らせるか。



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