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天王寺学園!  作者: チル兄
学園入学
10/29

銀髪少女に出会いました

ようやくレフェル先生からお借りした

キャラクターを出すことができたぜ……

後はLAN武さんからお借りしたキャラクターだけか……

どう出そうかな?

 「さて、こいつらどうするッスか?」


 蘭が足で倒れている不良達をつつく。

 結局、有紀が気が済むまでに二十分ほどかかった。

 有紀に殴られていた不良は、

 ボロ雑巾のようになっていた。

 哀れだ……



 「取り敢えず木にでも吊るす?」


 「吊るさんで良い」



 有紀の提案を即却下する。

 こいつめ……やることやったら、すっかり

 腑抜けおってからに。

 普段もあのままならば--



 (……いや、やっぱり今のままで良いか)



 事ある毎に暴れられては洒落にならん。



 「……」


 「どうしたの先輩?」


 「い、いや……」


 何故か別当先輩の顔が引き攣っている。

 何か問題でもあったのか?



 「君達の強さに驚いてね。

 最近の女の子は皆、こんなに強いのかい?」


 「いえ、私達が例外なだけです」



 私の言葉を聞いて、先輩は安心したように息を吐く。

 そしてすぐに表情を真剣な物へと変えた。



 「……関係の無い君達を巻き込んでしまった。

 本当にすまない」


 「気にしなくても良いよ。

 あたし達が勝手にやったことだしね」


 「そうッスよ。先輩は何も悪くないッス」


 「……そう言ってくれるだけで救われるよ……」



 先輩はそう言ったものの、表情が

 晴れることはなかった……

 その後、もしもの時のことを考えて、

 互いの電話番号を交換して別れた。





 家への帰り道。

 有紀達とも別れ、一人歩いていると--



 「はわっ!?」



 後ろから悲鳴が聞こえ、その直後何かが

 倒れる音が聞こえた。

 後ろを振り返ってみると、銀色の髪を

 太ももまで伸ばした、うちの学園の女子生徒が

 盛大に転んでいた。



 「うぅ……痛いデス……」



 見て見ぬふりは出来なかった私は、

 女子生徒に手を差し伸べた。



 「……大丈夫か?」


 「ハ、ハイ……」



 女子生徒はいきなり差し出された手に

 驚きながらも、私の手を掴む。

 私は彼女の手を引き立ち上がらせた。



 「アノ、ありがとうございマス!」


 「気にするな。偶々目に入ったから

 手助けしただけ……ん?」



 ふと彼女の膝が擦りむけ、

 血が滲んでいることに気付く。



 「擦りむいてしまったか。

 ……よし、一緒に私の家に来てくれ。

 傷口の手当てをしよう」


 「エェ!?そこまでしてもらうわけには--」


 「早く手当てしないとばい菌が入ってしまうぞ」


 「それはそうデスケド、やっぱり--」


 「ええい、良いから私に従えこのドジッ子め。

 この私が、態々傷の手当てをしてやると

 言っているんだ」


 「何でそんなに上から目線なんデスカ!?」



 おっと、また口調が変わってしまったか。

 私は昔から無意識の内に、尊大な口調に

 なってしまうことがある。

 それが原因で周りに不快感を与えてしまったことが

 あったため、普段は気を付けている。

 最も、それでも口調が変わってしまうことが

 頻繁にあるのだが……



 「それで……どうする?」


 「ウ~ン……お世話になりマス」



 女子生徒は、少し考えて深々と頭を下げた。



 「分かった。ではすぐに行こう」



 私は彼女の言葉に頷いて、歩き出した。

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