ありしひのまおう
ポンは、このスウラのくにで、さまざまなてきたちとたたかってきました。そのなかで、かなしいおもいをたくさんして、いきのこってきました。
ポンは、いま、またおのれのみをたかめるために、むしゃしゅぎょうにいきたいとねがうようになりました。
そうして、またこきょうのスウラのくにをでます。スウラのひがしはんぶんをながれるかわに、ポンはじんせいのはかなさをかんじました。
ポンはスウラのくにのそとにあるどうくつにこもり、けんのしゅぎょうにはげみます。もちものは、けんと、おこめと、ほんといふくです。
ポンはさいしょ、けんをふりこみ、のちに、めいそうをしました・・・・
『己は、おまえのてき、おまえのむかしのあわせかがみなのだ。むかしのおまえは、ひどいやつだった。』
そうまおうがいいます。ポンはすこしあわてました。
まおうはまだいいます。
『だれにでももくてきがあり、えいきょうをうけるものがあり、しんねんがある。わかい己にもしんねんはあった・・・・・』
ポンはなにもいいません。まおうがしゃべるのにまかせます。
『己はおうになりたかった。おまえのおや、オポやおまえのようなおうに・・・・けれども己はうまれてくるのが、おそすぎた。とっくにせかいのはけんはきまりきっていた。』
ポンは、すこしききたいこともありました。
『なにがいちばんのもくてきなの?』
『しはいだ。しはいがしたかった。それがしゅだんではなくもくてきだった』
ポンはいっとうのもとに、まおうをきりたおそうとします。
さいしょ、ももとりくといっしょのころは、くろうしたまおうですが、ポンのひかりのけんのまえに、まおうはあっさりとはいぼくしました。
『つよくなりましたな』そうすて台詞をのこしてまおうはきえます。
ポンはじぶんがあのころより、つよくなっているのにきづいて、とてもうれしくおもいました。
ポンは、どうくつで、まためいそうをします。
と、ももがあらわれました。
ポンは、はなしかけようとしましたが、ももは、おこってだまっています。
『なんで、わたしは、あんたにこんなにひどいことをされるの?』
そういってももはきえてしまいました。
またかきます。さいきんマウスをしんちょうしました。




