12話
感想でテンション上がったので寝る前に投稿してみたw
文字数はちょっと少ないですが、作者なりに可愛いを表現してみた(ぇ
6/21 指摘により、感嘆符・三点リーダを修正
唐突だが、俺の住んでいる都市の名前を『緋色坂』と言う。
人口は調べたことが無いので知らないが、中規模都市並だった筈である。
俺はそんな『緋色坂』の東区にある高級住宅街に住んでいる。
東区には大規模なショッピングモールがあって、大概の物はそこで買えるし、例え買えなくてもネットが当たり前の時代なんだから通販で頼めばいい。
今じゃ大手だろうが、中小規模のチェーン店だろうがネット販売が普通に行われている。
一日二日待つ余裕があれば、むしろ通販の方で買い物するのが今じゃ主流と言えるだろう。
漫画や小説だって同じである、今時こうやって態々店まで出向いて買いに行く奴なんて少数派だ。
まぁ、俺は確かに仕事もしていないニート(財産を利用しておこなっている資産運用が仕事と言わなければ)な訳なんだが。
別に外に出るのが嫌いな訳じゃない。
むしろこうした夜空の綺麗な夜に出かけるのは好きな方である。
少々ロマンチックな言い方かもしれないが。
こんな素敵な夜なら、それに見合った出会いがあってもいいと思うわけだ。
まぁ、そんな夢見がちな思考は天の川にでも捨て置いて。
歩き始めて10分、俺の目の前には大規模ショッピングモールの入り口がある。
中に入り周囲を見渡せば、住宅街と違い人ごみ、て程じゃないにしてもちらほらと買い物に出歩く人の姿が窺える。
様々な店が建ち並ぶ路を暫く歩くと、目的である二階建ての本屋が見えてきた。
さっそく中に入ると。入り口から真っ直ぐ進み、目的のジャンルがある書店コーナーへと向かう。
さて、新作が出てれば御の字、面白そうなのが見つかればこれまた御の字であるのだが……。
と、書店コーナーに入ろうとした瞬間、本棚の一角にやけに目を引く存在を発見した。
別に珍獣が居たわけでも、強盗が居たわけでもない。
端的に表すなら女の子だった。
それもかなりの美少女、格好は所謂ゴシックロリータと言う奴だろう。
黒と白のコントラストで彩られたその服装は、一昔と違って現在なら少し珍しい程度の印象しか抱かない。
要所要所にフリルやレースをあしらい、段々となっているスカートは確か……ティアードと呼ばれるタイプじゃなかっただろうか? でも裾は随分広がりがあってたっぷりとしている。
ギャザーやフレアーも意識しているのかもしれない。
まぁ服飾に関して、素人である俺には詳しくは分かりはしないのだが、義妹と付き合ううちに多少の理解が深まったわけだ。
黒を中心に白のフリルが、大部分の人達には可愛らしいと思わせるだろう。
首元はどうやら詰襟になっているらしく、その前方の開いた部分、その首下の真紅のスカーフと首元の緑色のブローチが、黒と白のコントラストにあっていっそう目を引き付ける。
袖にもレースがふんだんに使用されており、止め具の補助に小さなブローチらしきものが具え付けられている。
背格好はおよそ140cmあるかどうかだろうか?
小学生くらいかもしれない。
髪を傷めず気楽に髪色を染められる現在では、非常に珍しい光沢が美しい漆黒の髪が背中の半ばまで綺麗なストレートで整えられている。
毛先の長さも一定に整えられており、前髪は眉の辺りで長さを揃えられてちょん切りにされている。
顔立ちも非常に整っている。
やや細めの眉に、少し意志の強そうな切れ長の瞳は髪と同じく漆黒に輝いており、重厚なまでの睫に縁取られている。
顔立ちから予想に反して整った鼻は高さこそ然程ではないが、小さめに整っていて可愛らしい。
ルージュでも引いたかのような、赤みの強い唇は何処か色気すら感じられる。
その人形のように整った顔は、人によっては冷ややかな印象すら抱かせるかもしれない。
もう一度言おう。
目を引く存在を俺はこの書店コーナーで発見した、と。
確かに少女の容姿は10人中8人以上、いや下手したら全員が振り返るほどに整っている(ロリコン認定書が授与されるかもしれないが)。
それだけでも十二分に興味を引く対象となるだろう。
だがしかし、俺が彼女に目を向けたのは少女の容姿の為ではない。
自分で言うのもあれだが、美少女という点なら、方向性こそ違うが義妹で見慣れている為、それほど俺の目を引く条件にはなり得ない。
では何故、俺が今もこうして少女をガン見しているのか?
そう、俺は今少女をじっと見つめている。
それこそ穴が開きそうなほどに、だ。
今、書店コーナーには少女以外は俺しか居ない為、少女を見つめているのも俺だけになるのだが。
断言しよう、他に客がいれば全員が目の前の少女を俺と同じくガン見、いや見守るだろうと!!
ふふん、何故かって?
それはだな……それは……え? いいから早く教えろ? 飽きた?
ごほん、つまりだ。
今、目の前に居る見た目小学生程の美少女は、俺が見つめていることすら気づかずに、本棚最上段にある書籍に一生懸命手を伸ばしているのである!
踵を持ち上げて、爪先立ちになりながら片手を精一杯伸ばす美少女!
しかも大分お疲れなのか、足元と腕がぷるぷるしてるのがまた愛らしい。
只、表情が無表情なのが残念でならない。
このままじっと見ているのもそれはそれでよろしいのだが、見つめ始めてそろそろ5分が経つだろうか?
流石に良心が罪悪感で押しつぶされそうだ、俺だって何も悪魔じゃないからな。
さて、それではお嬢様の可愛らしいお姿の代価に、少しばかり手を差し伸べようかね?
俺は今も一生懸命手を伸ばしている少女に気づかれないよう、その後ろに向かって歩いていった。
後書きぽいもの
・・・やっちまった!
なんか作者同様主人公も暴走した気がするw
だが後悔はしていない!w
それでは、感想・評価・誤字脱字・お気に入り待ってます^^