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8話

今作で初感想もらいました!感動で涙が。

「・・・うぇっ!うぇっ!」(泣いてねぇだろww

5/8 ご指摘により一部修正

6/20 指摘により、感嘆符・三点リーダを修正

ファーフナーがこちらに来るのに合わせて自身も前に進む、驚異的なまでに鍛えられた脚力は一息で10メートルの距離を縮める。

ふと、横を見てみればアリアが旋回するように弧を描いて距離を詰めるのが見えた、側面を突くつもりらしい。


僅か数秒でファーフナーが眼前に迫る。

右腕から繰り出される豪腕をしゃがんで回避、通り過ぎる際に腕をヘリオトロープで切りつけるが硬い。

僅かな傷がつくのみでダメージにならない。


わらわの肉体は鋼よりなお硬いぞ? 生半可な攻撃は効かぬと知れ!』


言葉と同時に吹き付ける竜の吐息(ドラゴンブレス)その炎の激流を英雄が使用したと言われる盾、プリトウェンを眼前にかざしやり過ごす。

膨大な熱量により副次的にスタミナが消費されていく中、炎の波が止むのと同時に詠唱しておいた魔法を発動させた。


「崩壊の音は大地の嘆き……崩れ行く大地(グランドダッシャー)!」


ファーフナーの足元が地響きと共に巨大な口を開く、その巨体を飲み込むほどの大きさはないが一瞬のバランスを崩すには十分すぎた。

よろけるファーフナー、その隙を見逃さず、アリアが素早く跳躍すると共にその左翼に奥義を炸裂させる、雷撃を纏った一撃が翼を切り裂いていく。


『小癪な小童こわっぱ共じゃ! しかし、わらわとて回復魔法程度使えるぞ? ……瞬時に回復せよ、自動回復リバース


アリアにより傷つけられた左翼が少しづつ塞がって行く、回復速度は決して速くないが、長時間の戦闘には有効と言えるだろう。

オートリジェネかっての! 

だが、攻撃のチャンスだ、デカイの一発くれてやるぜ! 


「なら、回復よりなお多くのダメージを与えりゃいいんだろう! っと」


ファーフナーの尾からその巨体を駆け上がっていく、羽の付け根まで一気に駆け上がるとすかさず奥義を発動させるべく体勢を整える。

プリトウェンを腕に固定し、ヘリオトロープを両手で握り、頭上右後ろに八相に近い構えでヘリオトロープを固定し、全力で振りかぶる! 


瞬間、剣先から本来の太刀筋より長くなった魔力の斬撃が左翼を斜めに切り裂いていく。

吹き出る鮮血に表情を苦痛に歪めるファーフナー。


『んぬぅ、やりおるわい。妾の鋼鉄より硬い翼を切り裂くとはの! しかし、奥義を放ったのじゃ、直ぐには動けまい? このまま吹き飛ばしてくれるわ!』


「させない! イヤッァア!!」


スキル硬直により動けない俺を守るために、横からアリアが跳躍、双剣を迫り来る右腕に激しく叩き付ける。

しかし拮抗は一瞬、あっさり俺とアリアは数十メートルの距離を飛ばされ崖に激突した。


「ッッ、クソみたいに力が強いな。今ので2割はHPが持ってかれやがったぞ」


『ほれ、休んでいる時間はないぞ?』


幸い痛覚に関してはモラルの面や法律により緩和されているが、脳震盪でも起こしたのか回る視界を正面に向ければ迫る炎の波、追撃に竜の吐息(ドラゴンブレス)を吐きやがったのか!? 

俺は兎も角、アリアにこのままじゃ直撃してしまう。

俺は急いでアリアの前まで駆け寄るとプリトウェンを前に掲げ、一部詠唱破棄で防御魔法を発動させる。


「わが前にて盾となせ。エアシールド!」


詠唱が完成するのと紙一重、眼前の結界に炎が直撃する。

しかし、一部詠唱破棄をした影響か威力が弱い、後数秒もすれば結界は破壊されるだろう。

……万事休すか? 


「一粒の水滴はいつの日か川となりて……ハイドロウェーブ!!」


結界が突破される直前、荒れ狂う水の波が横から炎の渦に襲いかかった。

膨大な熱と大量の水により視界を埋め尽くす水蒸気が発生する、俺とアリアはその水蒸気に紛れて前方に走り出した。


『うぬぅ! 水蒸気に紛れて接近しおったのか!? 小癪な、妾の竜の吐息(ドラゴンブレス)で消し炭にしてくれるわ!!』


ファーフナーが竜の吐息(ドラゴンブレス)を放つより早く、眼前に迫った俺たちは先ほどのお返しと言わんばかりに同時にスキルと魔法を開放する。


「貫け、魔神剣!!」


「一条のいかづちよ敵を貫く力となれ、サンダーボルト!!」


圧縮された気がヘリオトロープを振り下ろすのと同時に剣先から轟音と共に射出される。

それはさながら一筋の流星の如く、空気の切り裂く音と共にファーフナーの右翼に直撃、直系1メートル程の大穴を空けた。

続いてアリアのサンダーボルト傷ついた左翼に直撃、傷口が焦げる匂いと共にファーフナーの絶叫が耳に響く。


『ぬぅぁああ!!! んぐぅ。小童どもがようやりおるわ! それでこそ楽しみがいがあると言うもの。ふふん、ここからは更にギアを上げていくえ?』


頭上のHPバーが7割を切っている、即ちそれが意味するのは竜の逆鱗の効果第一段階である。

ファーフナーの全身から黒い蒸気のようなものが吹き上がり纏わりついていく。


「今のうちに回復致します。癒しの風よ、傷ついた体を包み込んで。リーフウィンド! 軍神よ勇敢なるものに力を、ブレイブハート! 岩よりなお硬く、鋼よりなお強く、アイアンボディ!」


エリナの詠唱が終わるのと同時、爽やかな香りと共に心地よい風が身を包む、同時に頭上のHPバーが全快まで回復し、更に攻撃と防御用の補助呪文がアリアと俺の身を包んだ。

丁度ファーフナーの黒い蒸気もその身を包み終えたところらしく、その頭上のHPは勿論与えたダメージが全て回復しているのが見て取れた。


「アリア、全回復なんて聞いてないよ?」


「私だって聞いてませんよぉ!」


「俺だって同じだよ……」


完全回復した両翼を豪風と共に広げるファーフナー、その口から漏れるは精神を揺さぶる咆哮ハウリング

怯みそうになる精神を叱咤して耐え抜く。


『さて、2ラウンド目と行こうではないか、のぉ?』


同時、先ほどより強力なブレスがその口より放たれた。


後書きぽいもの


今回ちょっと短いです、すいません!区切り的に丁度よかったものでここで切らせていただきました。


う~ん、戦闘描写って難しいですねぇ・・・。


もしよければ活動報告にも目を通して頂けると嬉しいです!

偶に物語に関係することも書くかも?


それでは感想・評価・ご指摘お待ちしております!

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