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流転の國 番外編全集  作者: 川口冬至夜


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流転の國 女神への贈り物

第7会議室編、最終話です。

「…マヤリィ様……?」

ネクロを部屋に帰らせてしばらく経ってから、ルーリは目を覚ました。

そしてマヤリィのキスを思い出し、すぐにその場に跪く。

「マヤリィ様…先ほどは大変申し訳ございませんでした。あろうことか、貴女様とネクロを見間違えるなど…」

しかし、思い返してみても、頭に浮かぶネクロはマヤリィにしか見えない。

「気にしなくていいのよ。貴女でさえ見紛うほどネクロと私が似てるのは不思議としか言いようがないし、ある意味仕方のないことだわ。…ジェイも模擬戦の時はすっかり騙されたみたいだし」

マヤリィはそう言って微笑むと、

「…第7会議室のことはこれくらいにして、今度は私の部屋に来て頂戴。貴女に渡したい物があるのよ、ルーリ」

跪いたままのルーリに手を差し出し、立ち上がらせる。

「わ、渡したい物…にございますか…?」

「ええ。いつも私を支えてくれる貴女に、何かお礼がしたいと思ったの」

そう言うと、マヤリィは自分の部屋に『転移』し、小さな箱を取り出した。

「貴女が気に入ってくれると嬉しいのだけれど…」

それは、美しい光沢のある紙に包まれ、可愛らしいリボンに彩られている。とても美しい贈り物だ。

「私の大切なルーリ。いつも私の傍にいてくれてありがとう。どうか受け取って頂戴」

「はっ!マヤリィ様からこのように美しい贈り物を頂けるとは、私はこの宇宙の誰よりも幸せにございます。謹んで頂戴致します」

素直にそれを受け取ったルーリは、緊張しながらリボンをほどき、ゆっくりと包み紙を開いた。そこに現れた小さな箱をしばらくの間、幸せそうに見つめていると、マヤリィに急かされ、ようやく中を見た。

「マヤリィ様、これは……!」

ルーリはその先を言わせてもらえなかった。マヤリィがキスをしたから。

(マヤリィ様……!!)

ルーリは頬を染める。

マヤリィは優しく微笑む。

「大好きよ、ルーリ。…これからも、ずっとね」

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