始まりの始まり
─高校3年生、冬
女子高なので、男性との出会いがほとんどない。
中学生の時も周りの友達がどんどん彼氏出来た報告をしてくる中、私にはご縁がなかった。
その頃は"彼氏"より、"友達"と遊んでいる方が楽しかったんだよなぁ。
友達と思ってつるんでいた男の子から告白されたりはしたけど、恋愛より遊び!だったんだよね。
そんな私だったので、女子高に行かされた所で、痛くも痒くもないと思ってたんだけどなぁ。
ようやくそんなお年頃…♪が訪れたのかな。
いやいや、女子高でそんな訪れられてもそんな出会いなんてないじゃんね。
って事で、アニメやドラマあるあるの…先生を好きになったりしました。
もう、ほんと!ありきたりなお話になってしまって申し訳ないんだけど、
若くて(他の先生達に比べて)、白衣の似合う科学の先生。(ベタ中のベタw)
あ~、あるある~。みたいな感じでしょ?
また、この先生って言うのも曲者で…分かってるんだよね。自分がモテてる事が!
現に、先輩や後輩の一部の女の子に囲まれてるのを見たりもしてた。
逆に、先生と話てるだけで、先輩からの睨みを頂いたり。ご馳走様です。
でも、何て言うんだろうね。今考えてみたら憧れに近かったのかも?
先生の言う一言、行動一つで一喜一憂しているのが凄く楽しかったんだよね。
「先生彼女いるの?」って聞いても、いつもYesともNoとも言わなくって、
それが余計にじれったくて、恋してるぅ~♪って感じで好きだったのかも(かも)
先生が生徒と駆け落ちをするドラマとかあったじゃない?
あんな風には行く訳もなく、あっけなく卒業…。
卒業してから─2年─